マニラのeそよ風

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第266号 2004/12/31 御降誕の八日間内の第7日目

日本語サイト リンク この記事は265号の続報です。

Te Deum!
天主にますます御身をわれら讃え、
主にまします御身を賛美し奉る!

主の降誕


アヴェ・マリア!

 兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。

 少し遅れましたが、私たちの主イエズス・キリストの御降誕のお喜びを申し上げます。

 クリスマスを迎えて、私たちの心は自然に私たちの主イエズス・キリストに向かいます。私たちの主は、私たちを赦すためにベトレヘムの動物の小屋に生まれ、秣桶に置かれました。私たちはイエズス・キリストの精神をここに見る思いです。私たちの主イエズス・キリストを前に黙想し、新年の決心を立てることにいたしましょう。

 今年の11月には、また12月にも、日本で兄弟姉妹の皆様とお会いした時には、さまざまな新しい顔ぶれの方々、また久しぶりの方々とお会いできました(中には東京だけではなく佐賀や東北から久しぶりに来られた方々に喜びました!)。聖伝のミサにおいて兄弟姉妹の皆様との有意義な時を過ごすことは、本当に私にとって幸せな時です。天主に感謝! 私は多くの善き兄弟姉妹に恵まれたと感謝します。

 フィリピンに台風が襲ってきたときには多くの方々からお見舞いの便りをいただき、ご心配をしていただきました。ありがとうございます。私たちの修道院は、天主のおかげで何事もありませんでした。その後、多くの方々にお礼のお返事もできてないのですがこの機会に重ねてお礼を申し上げます。

 今年は童貞聖マリアの無原罪の御宿りのドグマ確認の宣言150周年であり、特に無原罪の祝日は私たちにとって大きな喜びでありました。12月8日の無原罪の御宿りの聖母はフィリピンの第1の守護者で、フィリピンでは私たちは心からこの祝日を喜びました。また、その直前の週には「聖母の騎士会」の合宿があり、大変有意義な時をすごしました。今、フィリピンでは、男性のために恒例のクリスマスの5日間の霊操の黙想会を指導しています。10名の男性が参加しています。今日はその最終日です。

 韓国ソウルでのミッションも大変祝福されたものでした。ルフェーブル大司教様はクリスマスに初聖体を受けましたが、韓国の3名の子供たち、チェ・ヨハネ君、チェ・エリサベトさん、アン・ドンボスコ君も今年のクリスマスに御聖体にまします私たちの主イエズス・キリストを初めて拝領しました。彼らは昔の韓国語でできた公教要理を暗記・暗唱し、難しい言葉でかかれたものでしたが、良くぞそれを克服して勉強しました。

 クリスマスには韓国の地方からも高速バスに乗ってソウルまで来て聖伝のミサに預かる家族もいろいろあります。光州に住む若い家族は、数年前にフィリピンにまで来て婚姻の秘蹟を受けました(光州に住む夫の両親が披露宴の日付けをすでに決定してしまい、私のソウルでの滞在期間に婚姻の秘蹟を果たすことができなかったため)が、4番目の子供を身ごもっており体調が優れずに、今年のクリスマスは来ることができませんでした。別のソウルに住む若い家族は、3名の小さな子供たちをつれてミサに預かることができました。彼らは家計が苦しくて「ビニールハウス」につつましく住んでいるのですが、韓国の未来を感じさせるクリスマスでした。


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 最後に、今年は、フィリピンのサンティ神父様のために、兄弟姉妹の皆様の多くのお祈りに感謝します。本当に多くの方々が、サンティ神父様のためにお祈りをして下さって、多くの慰めを得ました。

 サンティアゴ・ヒューズ神父は、10月のノベナの祈りのあと病状がかなり快復していましたが、11月28日夜7時30分、帰天いたしました。サンティ神父様は、修道院で回復に向かい、車いすで食事をしたり、歩行練習も開始する程でした。

 そこで、第2回目の化学療法のために、11月23日火曜日(24日ではなかったそうです)に、病院にもう一度戻られました。が、二度目の化学療法のために病院へ戻って以来、ヒューズ神父の容態は本日まで悪化の一途をたどりつづけていました。病院に蔓延しているウイルスに抵抗する力がありませんでした。サンティ神父様の体はみるみるうちに衰え、肺炎に冒されてしまいました。ICUには空きベッドがなく、28日まで待っていたそうです。

 28日主日の午後お昼過ぎに、私たちの司祭が訪問しましたが、その時には意識を失っていたそうです。神父様は午後の7時30分ごろ、私たちの主イエズス・キリストの御手に霊魂を委ねました。


Fr. Santiago Hughes


 葬儀は、12月1日の予定でしたが、2日(木曜日)に延期され「勝利の聖母教会」で行われました。教会はほとんど満席でした。私たちの信者さんたちもそうですが、サンティ神父様が助けた多くの家族、子供らが参列しました。サンティ神父様のお友達の司祭らも数名聖伝のミサに与っていたそうです。

 サンティ神父様は、叙階以来、決して御聖体を手に授けたことがありませんでした。


ああ天主、世を去りたるこの霊魂を主の御手に委せ奉る。

Requiem aeternam dona eis domine
et lux perpetua luceat eis
te decet hymunus deus in sion
et tibi reddetur votum in ierusalem
exaudi orationem meam ad te omnis caro veniet
requiem aeternam dona eis domine
et lux perpetuam luceat eis.
Amen.


 勝利の聖母教会でラゾ司教様の近くに埋葬され、復活の日を待っています。
 皆様のお祈りに感謝いたします。

 サンティ神父様がお元気だった頃に録画された AVI 形式の動画ももしよろしかったらご覧下さい。
外国語サイト リンク santi006.avi (006 1分20秒 10,621 KB)
外国語サイト リンク santi007.avi (007 49秒 6,503 KB)
外国語サイト リンク santi008.avi (008 36秒 4,656 KB)
外国語サイト リンク santi010.avi (010 1分4秒 8,999 KB)
外国語サイト リンク santi011.avi (011 13秒 1,794 KB)
外国語サイト リンク santi027.avi (027 41秒 5,286 KB)
外国語サイト リンク santi028.avi (028 30秒 3,755 KB)

 感謝を込めて

 Te Deum!
 天主にますます御身をわれら讃え、主にまします御身を賛美し奉る!

トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)


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訃 報

rosary

Sent: Sunday, November 28, 2004 10:54 PM
Subject: Fr. Santiago Hughes... RIP!

Dear All,

Our dear Fr. Hughes, who had improved a lot after our novena, last October, has returned to His Maker at 7.30 pm tonight, 28 Nov. He had gone back to the hospital for a second chemiotherapy treatment last Tuesday, but his state just kept deteriorating until today.

He was perfectly disposed to do God's will, whatever it was going to be. "In thy hands, O Lord, I commend my spirit."

His remains will be brought to the church of Our Lady of Victories tomorrow evening, Monday, and the funeral will be Wednesday morning at 10.00 am. He will be buried in the church of Our Lady of Victories near Bp Lazo.

Thank you, on his behalf, for your prayers.

Fr. D Couture

Fr D Couture and Fr Santiago Hughes




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