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第260号 2004/10/17 聖霊降臨後第20主日

ティツィアーノ・ヴェチェルリオ / 受胎告知
ティツィアーノ・ヴェチェルリオ / 受胎告知 1559-1564

アヴェ・マリア!
兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。


サンティ神父様のために兄弟姉妹の皆様へのお願い

 この10日間にはいろいろなことがありました。特にこの1週間は、サンティ神父様(下写真)のいる聖ルカ病院と修道院の間を行ったり来たりでした。

Fr. Santiago Hughes

 神父様は白血病治癒のために9月中旬に化学療法(chemotherapy)を受けましたが、体力があまりにも衰えたので最初の治療でさえも完全に受けることが出来ませんでした。抵抗力は衰え毎日のように発熱が続き、病原菌に感染していました。最初は鼻だけに酸素を送っていましたが、10月7日からはマスクに替わりました。何度か神父様の元に緊急に駆けつけましたが、10月10日の主日は朝から緊急の連絡を何度も受け、主日の歌ミサの後に1度、昼食後にもう一度、晩課まで、終課の後に翌日の朝まで病院にいました。

 サンティ神父様は、修道院に戻りたい、病院では眠ることが出来ない、休まれない、修道院に帰りたい、と何度も要求するのでした。その度に忍耐と忍従をお願いしました。

 実際に、睡眠薬の注射にもかかわらず3日間の間眠ることが出来ず、ついに10月11日の昼には自分で息をするのも困難になり、集中治療室(ICU)に移されました。呼吸器の機械の力で息をするようになりました。苦しみのために無意識に体についているチューブなどを取ってしまいそうになったそうです。そのために両手をベッドに結びつけなければならないほどでした。

 13日にはクチュール神父様がシンガポールからフィリピンに来られ、夜、修道院に到着するなり、直ぐに病院へと足を運びました。13日の朝、主治医に私が直接聞いたところによると、レントゲン写真によると、肺はほんの少しだけよくなったとのこと。もしこのまま改善が見られないなら、どうなるのか? と尋ねると、数日のうちに一何が起きてもおかしくない、とのことでした。私たちは、神父様の命が非常に限られていることを悟ったのでした。

 しかし医師や看護婦、皆様の祈りのおかげで、サンティ神父様は苦しいながらも、手で自分の意志を書いて示すことが出来るようになりました。呼吸器は100%の依存(11日)から40%(15日)になったそうです。サンティ神父様が、私たちに変わらずに示す望みは、「今すぐ、修道院に戻りたい!」 なのです。15日にはクチュール神父様は私を主治医のところに送って、神父様を修道院でお世話したいということを相談しました。修道院の一室は既にきれいに掃除され、サンティ神父様を受ける準備が進められていました。しかし、主治医があと1週間様子を見たい、と言うので、呼吸器の機械が外れるまで神父様はICUにいなければならなくなりました。

 クチュール神父様が、神父様に修道院に連れて行く、と言うと、病の顔にも大きな喜びが広がったそうです。しかし機械が取れるまで数日辛抱して欲しいというと、大きな失望がありありと見て取れたそうです。

 クチュール神父様の考えで、サンティ神父様のために私たちはロザリオの祈りを5連追加しよう、ルフェーブル大司教にサンティ神父様の健康のために、取り次ぎを求めよう、ということになりました。私たちは、人間の力で出来ることを全てしてみましたが、人間的に言えば回復の希望はありません。しかし、天主には不可能なことがないからです。

 今日10月17日、或いはこのメッセージをお読みになった日から、サンティ神父様の奇跡的な治癒のために、ルフェーブル大司教の取り次ぎを願って、9日間(ノベナ)のロザリオ(5連)のお祈りをお願い致します。このノベナは、出来るならばいつものロザリオの祈りに5連を更に付け加えて(それが不可能な場合には、意向を付け加えて)、最後に、「ルフェーブル大司教の列福列聖を求める祈り」を付け加えて下さい。もしも天主の御旨でしたら、サンティ神父様は、まだ64才ですから、あと10年から20年は救霊のために働かれることが出来るかもしれません・・・。


「ルフェーブル大司教の列福列聖を求める祈り」

 永遠の大司祭なるイエズスよ、御身は忠実なしもべマルセル・ルフェーブルを司教の尊厳にまで高め給い、彼にミサ聖祭及びカトリック司祭職また御身の聖会と聖座の恐れを知らぬ擁護者となる聖寵、この地上における御国の勇敢な使徒、御身の聖母マリアの献身的なしもべ、愛徳と謙遜と全ての徳の輝く模範となる聖寵を与え給えり。今日、彼の功徳によりて御身にこいねがう聖寵を我らに与え給え。そは、彼の力強き取りなしにより、われらがいつの日か祭壇の栄光にまで挙げあれるを見るを得んがためなり。アーメン。


以下にクチュール神父様からのメッセージを付け加えます。




Subject: An Urgent SOS From Manila, Philippines

An Urgent Appeal

Dear Asian Faithful, Spending a few days in Manila, I have discovered that the chemiotherapy treatments for the leucemia treatment of our dear Fr. Santiago Hughes have not been succesfull at all. The very first one could not even be completed because of various infections. It has now been almost 8 weeks since he has been admitted to hospital.

Now we are waiting for his breathing to slightly improved (which it is doing slowly) before we can take him to the priory and let him finish his days at home, with his beloved people. However... if human help has come to a dead end, there remain divine help. So we are going to storm heaven one more time, and we would like you all to join in.

From the 16th, or 17th October onward, or as soon as you read this, we invite you to join with us in a novena of rosaries for the miraculous healing of Fr. Hughes, through the intercession of Archbishop Lefebvre (=for his glorification). All the SSPX priests of the Asian District are starting on the 16th, to end on the feast of St Raphael, but the novena can obviously start one or more days later. It simply consists of offering a rosary, if possible a second, or your second rosary for this intention and if you have it, to add at the end the prayer for the glorification of Archbishop Lefebvre. I don't have it right here with me. The rosary with that intention is the essential.

Thank you very much on behalf of Fr Santi, and all our priests who surely know the need of having an extra priest to help out with the considerate Filipino apostolate. Father is only 64, he could serve another 10-20 years easily... if such be the will of our beloved God. Fiat.

God bless you!

Fr Daniel Couture




兄弟姉妹の皆様のお祈りをよろしくお願いいたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

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