第216号 2004/01/24 司教殉教者 聖ティモテオの祝日
アヴェ・マリア! 兄弟姉妹の皆様、お元気でいらっしゃることと存じます。 申し遅れましたが、2004年は聖母の無原罪の御宿りが、使徒伝承の信ずべきドグマであると言うことが不可謬権を持ってピオ9世教皇様によって明らかにされて、150周年です。今年は特にコルベ神父様に倣い、インマクラータ(無原罪聖母)の御取り次ぎによって聖徳の道を進むことにしましょう。 さて今年の予定ですが、2月にはオーストラリアの神学校の教授でおられるオルティス神父様が、休暇でフランスからオーストラリアへの帰り道に飛行機の乗り換えの都合で日本に立ち寄られ、主日の2月29日には東京の児童会館で聖伝のミサを捧げて下さいます。2月22日に付け加えて、29日にも主日の聖伝のミサがありますので、兄弟姉妹の皆様をお誘い申し上げます。オルティス神父様はルフェーブル大司教の写真集のCD-ROMを作っておられ、29日の午後2時頃からは、日本で世界初公開のルフェーブル大司教のスライド・ショーが行われる予定です。乞うご期待! 3月は聖ピオ十世会アジア管区長のクチュール神父様も来日される予定です。クチュール神父様は今年6月29日に司祭叙階20周年なので、私たちは特に神父様に霊的花束をお渡ししたいと思っています。兄弟姉妹の皆様の多くのお祈りをお願い致します! クチュール神父様の妹さんはやはり神父様の司祭叙階と同じ年にご結婚なされ、今19人の子供のお母さんだそうです。(デパートに10名ほど子供を連れて行くと、店員さんに「奥様は、子だくさんで良いですね!」と言われるそうです。すると「駐車場の車の中にもまだ9名います」と微笑みながら答えるのだそうです・・・。)アジア管区では、クチュール神父様の下で働く聖伝の司祭は13名ほどいますが、妹さんに負けないほどその数が増えますように! 3月と5月には札幌での聖伝のミサも予定されています。3月17日、18日と5月4日、5日です。場所は札幌コンベンションセンターの予定です。(後日訂正: 札幌コンベンションセンターの隣にある産業振興センターに場所が変更されました。 ) 4月は予定が変則的になっているのでご注意下さい。 5月には、更にクチュール神父様の命令によって、私はフランスの伝統的なシャルトル・パリの巡礼にアジア管区の信者さんたちを引率することになりました。日本を始め、フィリピン、シンガポール、マレーシア、韓国などの聖伝の信者さんたちを募って巡礼団を組む計画でおります。
シャルトル・パリの巡礼そのものは、5月29日(土)にシャルトル大聖堂を出発し、100キロほどパリまで歩くもので、5月31日(月)にパリのサクレ・クール大聖堂に到着します。 この巡礼に参加する私たちは巡礼の前日からパリに到着し、最初の晩はフランス人の信者さんの家庭にホームステイをする予定です。 巡礼には毎年およそ5000名が参加します。巡礼の徒歩距離は105キロです。(医療部隊にあまり負担をかけないためにも、お病気の方には勧められません。)小さなリュックサックに、(1)土曜日の朝と昼のお弁当、(2)非常食、(3)水筒、(4)携帯用の皿とお椀、(5)雨具と帽子を準備します。この小さいリュックを持って歩きます。さらに別のバッグに身の回りの物、毛布、寝袋、テント、3日間の食料を入れて置きますが、これらはトラックで次の到着地まで運ばれ、夕方にこれを取ります。(自分の持ち物には名前をきちんと書いて下さい。) 巡礼本部では、パンと水と砂糖を準備しています。夕方には熱いスープと朝食も準備されます。徒歩の間には必要のない荷物もトラックで運ぶこともします。また野営での洗面所、お手洗いなどを設営します。外国からの巡礼者のためには共同テントも設営します。 行程の予定5月29日(土)歩行距離40km
06:15: パリのモンパルナス駅から特別列車に乗車(無料) 5月30日(主) 歩行距離35km
07:00: ランブイェ・レ・グルフィエ出発 5月31日(月)歩行距離30km
07:00: 出発 このシャルトル・パリの巡礼が終わった後は、主にフィリピンなどからの巡礼団は私と共にフランスの巡礼地を観光バスで巡る予定です。特に「無原罪の御宿り」に関連するとことを回ることができれば良いなと考えております(6月1日から4日まで)。長い休暇の取れない方は、シャルトル・パリの巡礼が終わり次第、帰国されても宜しいかと思います。 この巡礼に参加なさろうという方は小野田神父までご連絡下さい。
さて話題は変わりますが、「日本カトリック正義と平和協議会」(日本カトリック司教協議会、社会司教委員会のもとにある協議会)のサイトには、「講演会・集会・催し物」のページがあります。 しかしそこでは、残念ながらカトリックの教えに反する講演会・集会・催し物も、推薦・宣伝しているようです。 例えば、「思春期の性を考える -AIDSとSTDの現状-」という題の岩室紳也医師の講演が紹介されております。しかしこの医者は、「HIV/エイズに関する講演会は年間100回以上、特に若者をターゲットに行って」おり、別名「コンドームの達人」とも呼ばれていることを自慢しています。また中高生に対してする講演では、マスターベーションを勧める話や避妊器具を使用することなどを声高く主張している人です。「日本カトリック正義と平和協議会」がこの医者の講演会を推薦・宣伝しているのは、極めて遺憾に思います。
日本カトリック正義と平和協議会とは、第2バチカン公会議の「世界をもっと人間にふさわしいものとするために力を合わせよう」という設立の呼びかけに従って、各時代において出会う問題と取り組んでいる、と主張しています。王であるキリストの教えに従った世界と言うよりも、人間による人間の世界を作るという目的のために働いているようです。 早く日本カトリック教会司教協議会が聖伝の教えに立ち戻りますように!
至聖なるイエズスの聖心よ、我らを憐れみ給え、 文責:トマス小野田圭志神父 (聖ピオ十世会司祭) |