第340号 2006/04/20 主の御復活後の木曜日
アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
今回も「マニラの eそよ風」339号の続き『見よ、彼らがどれ程愛し合っているかを』を黙想しましょう。特に私たちの主イエズス・キリストの御復活の喜びの中で「夫婦の愛の感情」のうち、夫婦相互の尊敬について黙想しましょう。
良き御復活節をお過ごし下さい。
天主様の祝福が豊かにありますように!
聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
聖ヨゼフ、我らのために祈り給え!
聖フランシスコ・ザベリオ、我らのために祈り給え!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
カトリック家族とその敵について
----- これから婚姻の秘蹟によって
結ばれようとする兄弟姉妹に -----
(27)『見よ、彼らがどれ程愛し合っているかを』:
(I) 夫婦の愛の感情(その3) 夫婦相互の絶対的信頼
◆(I) 夫婦の愛の感情
8. 相互の絶対的信頼
夫婦が相互に愛し合うやいなや、互いに絶対の信頼を抱くようになる。この相互の信頼はつねに、お互いにとって、安心と力と喜びの源となる。
信頼する、これはなによりもまず、相手に頼ることができる、相手に寄りかかることができる、そして共同生活のあいだずっとそうであり続けるだろう、ということを知ることである。
この信頼心は愛と共に成長していくので、ある妻が婚姻六年後に夫にこう打ち明けた実話を良く理解することができる。「ああ、本当に! 今まで以上に私はあなたを信頼するわ。私は絶対に失望しないって確信しているわ。それは私たちの婚約の時以来、その確信があったように、ずっとそれが確かだと知っているから・・・。」
しかし信頼するとは、相手に自分のことを打ち明けて委ねることができると言うことでもある。つまり全く自然に、相互に心を開けて、秘密を打ち明けることができるということでもある。
夫婦が大いなる愛のうちに生きるなら、互いに秘密はないというのが本当になるだろう。また同時に、二人が愛に進歩すればするほど、自分お心にあることをそれが喜びであろうが苦しみであろうが、全て打ち明けて「楽になる」と感じることだろう。
結婚生活のその始まりから夫婦相互のこの素晴らしい信頼の空気を吸う家族は、何と幸せなことか! 何と幸福であることか! 彼らの愛の鎖を形成する数々の金の指輪のなかで、これよりも貴重なものはないし、家の外のものであってもすぐにそれと気がつくことのできるものは、これより他にない。
(つづく)