第330号 2006/02/14
アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、 今回は図書の推薦をしたいと思います。特にこれから結婚されようとする兄弟姉妹に、そしてカトリック的な霊的生活の進歩を望んでいる方に次の書籍を推薦します。 以前、ドンボスコ社から出版されていた「御旨のままに」を推薦したところ、もはや入手不可能とのことでした。それと同じ内容で今回は入手が容易なものを推薦します。
SMP・ガブリエル著『聖性の理想』(神との親しさ1)聖母文庫 1990年 です。 この本は、聖マリア・マグダレナのガブリエル師というカルメル会司祭が書いたもので、師は典礼暦年に合わせて黙想の本を書き、日本語でも待降節から始まって11月分までが6分冊で出版されました。 聖母文庫では典礼暦順であったのを、テーマ別に分けて出版しました。特にこの『聖性の理想』(神との親しさ1)は、兄弟姉妹の皆様には必ず読んでもらいたい本です。 何故なら、教会はその諸聖人の口を通して私たちに毎日の黙想を薦めているから。そしてこの本は黙想のための大変良い手引きであるから。 また「第二バチカン公会議のおかげで信徒も聖人になれるようになった」と誤解している人がいますが(私は大学生時代に何度もこの手の話を聞かされましたし、それに対して反論しても受け入れられませんでした)、「御旨のままに」と相まって、この本は私たち全てが聖徳に招かれていることを教えているから。そして「聖性とは、果たした行為の偉大さや、受けた賜物の大きさにあるのではなく、霊魂が忠実に天主の招きに答えることによって、積み重ねていった愛と恵みの宝の中にある」と正しく教えてくれているから。 この本は「完徳とは天主の御旨を果たすこと」、「天主に対するまことの愛とは、その聖なる御旨に完全に一致し、人生において、ただ主が私たち各自にお望みになることをなし、思し召し通りのものとなることのみを望み、いわば "天主の御旨が人となりて我らのうちに生きる" と言えるまでになること」ときちんと教えてくれているから。 しかも、感情や感傷的な霊的な慰安ではなく、真の信仰によって歩むことを教えてくれているから。エキュメニズムとはほど遠い真の信仰とそれに基づく真の天主への愛において歩むことを教えてくれているから。 この良い本をもって兄弟姉妹の皆様が良き黙想をされることを願います。
天主様の祝福が豊かにありますように! トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭) 【追伸】 昨日、大阪の在住の方から、次のようなメールをいただきました。
「今日仕事で大阪に出て帰りに大阪カテドラルの前を通ってびっくり仰天。現在カテドラルのファティマの聖母の御像とジオラマがショベルカーでぶっこわされていますよ。 大阪のカテドラル入り口のファチマの御像が、元通りに復元されることを希望し祈りましょう。
聖母の汚れ無き御心よ、我らを憐れみ給え! |