第314号 2005/11/30 使徒聖アンドレアの祝日
アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、そしてこれから婚姻の秘蹟によって結ばれようと準備をしている兄弟姉妹よ、私たちは、「カトリック家族とその敵について」の続きを黙想しましょう。
今回は(18)カトリック家族の敵: 酒酔い をお届けします。ごゆっくりどうぞ。
聖母の汚れ無き御心よ、日本のために祈り給え!
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
カトリック家族とその敵について
----- これから婚姻の秘蹟によって
結ばれようとする兄弟姉妹に -----
(18)カトリック家族の敵: 酒酔い
福音史家聖ヨハネは、霊によって海のほとりに連れて行かれた。聖ヨハネは海から一つのけものがのぼるのを見た。それは十の角と七つの頭とをもっていて、角には十の冠、頭には冒演の名があった。
聖ヨハネが見たけものは、豹のようで、その足は熊、その口は獅子のようである。けものには、傲慢と冒涜とのことばをいうことがゆるされ、四十二ケ月間活躍する権力が与えられた。
地獄の竜がその権力をけものに与えたので、このけものは、天主をけがし、そのみ名とその幕屋と天に住む者たちをけがすために口をひらいた。
もしもこのようなけものが私たちに姿を見せたなら、どれほど恐ろしいことであろうか! 恐ろしさのあまり死なんとするかもしれない。
しかしこれよりも遙かに恐ろしいけものを自分の心に数年にもわたって持ち運ぶ人々がいる。もしも私たちがこのけものの本当の姿を見たら、その醜さのあまり死んでしまうだろう。多くの人々は、この怪物を心に秘め、昼も夜も、起きている時も寝ている時も持ち運んでいる。しかも長い年月にわたって。このけものの名前は、酒酔いという。
不摂生は毎日人間を獣のように変えていく。そしてついには7つの頭を持つ黙示録の忌むべきけものに変える。この7つの頭とは、すべて酒に溺れる人々に見られる7つの死をもたらす罪、7つの罪源である。酒飲みは、傲慢であり、嫉妬し、貪食、色欲の固まり、などである。
勿論、不摂生にはさまざまな程度がある。たいていの人は時々この罪を犯すだけだ。多くの人々は酒酔いは罪ではないと言う。カトリック教会の外にいる人々は、酒酔いは罪ではなく弱さだという。不幸だという。医者は単なるマニアであるという。断罪するよりも憐れむべきだという。精神的道徳的病であるのだから精神的道徳的治療薬を施す代わりに、彼らは酒飲みを推奨する。
しかしこれについて天主は何と言っているか? 天主の御言葉は、酒に酔いつぶれることは大罪であるという。聖パウロはこう言っている。
「思い誤るな。淫行する者も、偶像崇拝者も、姦通する者も、男娼も、男色する者も、泥棒も、食欲な人も、酒飲みも、讒言する人も、略奪する人も、天主の国を嗣がない。」(1コリント6:9)
彼の言葉をもう一度よく聞こう。「思い誤るな。酒飲みも、天主の国を嗣がない。」
何故だろうか? 何故飲みは天主の国を嗣がないのか? 何故なら、酒に溺れる罪は、自然に反する罪、宗教に反する罪、自分に反する罪、家族に反する罪、従って、自然と宗教と家族の作り主である天主に反する罪だからである。
この記事は、
The Sinner's Return To God The Prodigal Son, By: Rev. Michael Mueller, Chapter 2 を参考にしました。
(つづく)