第257号 2004/10/13 証聖者、聖エドワルド王の祝日
アヴェ・マリア! 兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。 今日はファチマの聖母マリアの太陽の奇跡87周年記念日ですね。 さて先日、御聖体拝領についてのご質問がありました。これは重要なことなので、このことついて誤解されることがないように、兄弟姉妹の皆様にご紹介します。 ■ 質問です
「大罪があっても、完全な痛悔があれば、御ミサの後で告解する事になっても、御聖体拝領しても、涜聖の大罪を犯す事にはなりません、公教要理で習ったはずですよ・・・。」 ■ お答えします 間違っています。 大罪を犯してしまった場合は、御聖体拝領をするために、完全な痛悔を犯しただけでは不十分で、まず御聖体拝領の前に必ず告解の秘跡を良く受けてから、拝領しなければなりません。何故なら、これがカトリック教会の教えであり定めだからです。また公教要理にもそう書いてあるからです。 実際、例えば、聖ピオ10世のローマ公教要理にはこう書いてあります。以下、引用します。 629 御聖体の秘跡は、いつもそのすばらしい効果をもたらしますか。 御聖体の秘跡は、しかるべき準備をして受けるかぎり、そのすばらしい効果をもたらします。 630 よい聖体拝領をするにはどんな準備が必要ですか。
よい聖体拝領をするには、次の3つの準備が必要です。 631 成聖の聖寵の状態にいるとはどんなことですか。 成聖の聖寵の状態にいるとは、いかなる大罪からも赦され、清い良心を持つことです。 632 大罪を犯した人は聖体拝領の前に何をすべきですか。 大罪を犯した人は、聖体拝領の前によい告解をしなければなりません。完全な痛悔をしても告解の秘跡を受けない限り、御聖体を拝領するにはふさわしくないからです。 633 大罪を犯した人が聖体拝領をするためには、何故完全な痛悔だけでは充分でないのですか。 この秘跡に最高の崇敬を払うために、大罪を犯している人は告解してからでなければこの秘跡にあずかることはできないと教会が定めたからです。 634 大罪を犯したまま聖体拝領をする人はイエズス・キリストを受けることができますか。 大罪を犯したまま聖体拝領をする人もイエズス・キリストを受けますが、その聖寵を受けることはできません。そればかりか、汚聖の罪を犯し、永遠の罰に価する者となります。
以上で引用を終わります。 天主様の祝福が、豊かに溢れるばかりにありますように!! トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭) |