マニラのeそよ風

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第220号 2004/03/03 四旬節の四季の斎日の水曜日


サイモン・ブーエ (1641) / 主の奉献

流行とは、女性らの連隊を行進させるだけの強い握り拳を持つ、唯一の連隊長大佐である」(フランスの格言( La mode: le seul colonel ayant assez de poigne pour faire marcher un regiment de femmes )より)

アヴェ・マリア!

 兄弟姉妹の皆様、私たちはついに四旬節に入りましたね。今回は、聖ルイ・マリ・グリニョン・ド・モンフォール著『童貞聖マリアに対するまことの信心』の続きをお読み下さい。


童貞聖マリアに対するまことの信心

37. 私が以上述べてきた事実から当然次のことが結論できる。第一に、マリアは、選ばれた人々の霊魂において大きな支配力を天主から受けたこと。何故ならいと高き天主からの特別の聖寵によって、選ばれた人々の霊魂にける権限と支配力を聖母が持たない限り、天主である聖父が、聖母に命じ給うたように、彼らのうちに住まいを定めることも、母として彼らを形作り、養い、永遠の生命に産むことも、彼らをご自分の相続財産、分け前とし、彼らをイエズス・キリストにおいて形成し、またイエズス・キリストを彼らのうちに形成することも、彼らのうちにご自分の善徳の根を下ろすことも、これら全ての聖寵のみわざをするために聖霊の不可欠な伴侶であることも出来ないからである。天主は、ご自分の本性に従った御ひとり子イエズス・キリストに対する権能を聖母に与え、更にご自分の養子らに対する権能をも、肉体に関することばかりでなく(それだけであったら大したことではなかっただろう)霊魂に関する権能を同様にマリアにお与えになった。


38. イエズスが、本性によってまた(贖いによる)征服によって天と地の王であるように、マリアも聖寵によって天と地の女王である。ところで「天主の国はあなたがたのうちにある」(ルカ17・21)の御言葉の通り、イエズス・キリストの御国は主として人間の心すなわち人間の内面にある。それと同様に、いとも聖なる童貞女マリアの御国も主として人間の内面、すなわち人間の霊魂にある。そしてマリアは目に見える全ての被造物におけるよりも、主として霊魂においてこそ、その聖子とともに、より大きな栄光を受ける。そこで私たちは聖人たちとともに、マリアを“心の元后”と呼ぶことができる。

(第一章 「私たちがいとも聖なる童貞への信心を持つ必要性」A「マリアに対する信心の必要性」 第2項「いとも聖なる童貞に対する信心は必要である」より)


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 さて、3月は聖ピオ十世会のアジア管区長であるクチュール神父様が来日して下さいます。今年はクチュール神父様の叙階20周年記念ですのでとりわけ熱烈な霊的花束を準備致しましょう。

 ロザリオの祈り、十字架の道行き、大斎、小さな犠牲(コーヒーを捧げる、おやつを捧げる、苦痛を忍耐する、テレビを見ない日を作る等)、射祷、連祷、司祭のための祈り、霊的聖体拝領、私たちの主の御受難と一致して捧げて下さい!

 また3月は、聖ヨゼフの月です。聖ヨゼフの連祷をロザリオの後で付け加えましょう。

至聖なるイエズスの聖心よ、我らを憐れみ給え、
聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
聖ヨゼフ、我らのために祈り給え!


文責:トマス小野田圭志神父 (聖ピオ十世会司祭)