マニラのeそよ風

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第192号 2003/10/16 聖ヘドヴィジェの祝日

Our Lady of Fatima

 「あなた様は私に何をお望みですか」
 「戦争の終わりを得るために続けてロザリオを祈りなさい。」
(ファチマの聖母 1917年9月13日)

アヴェ・マリア!

兄弟の皆様、
 今回もロザリオの祈りに関する教皇様の回勅をお読み下さい。


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 「過去と似たような諸悪に対する対処法を探している私たちは、聖ドミニコがカトリック全世界に対してかくも多くの善を施すために使ったのと同じ祈りを使う権利がある。私たちは現代、私たちを苦しめている不幸が消え失せるのを見ることだろう。」

レオ13世 回勅『スプレーミ・アポストラートゥス』1883年9月1日


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 「祈りのこの花束を、聖母マリアに最も快く、聖母の御目にその報いを得るのに最もふさわしいものとするもう一つ別の理由がある。私たちがこの3つの玄義を敬虔に黙想するとき、私たちは聖母にたいして感謝の念の輝くばかりのあかしを与える。何故なら、私たちはこのようにして、聖母が私たちの救いに対して測り知ることの出来ないほどの優しさを持って参与して下さったその良き業をうまずたゆまず思い出すことを宣言するからである。聖母の御現存において頻繁に集められ、熱心に祝われる、かくも偉大なるこれらの記憶は、常に新しい喜びをどれほど豊かに聖母の霊魂に満たすか、これらが聖母においてどれほどの母としての心遣いと福祉の念を引き起こすかを想像することさえ不可能である。他方で、これらの記念は、私たちの懇願により大きな熱意と力を与える。何故なら、それぞれの玄義は祈りの新しい力を持ち、私たちは聖母の御許で、これよりも力強い祈りをすることが出来ないからである。実に、おお、天主の聖なる御母よ、私たちは御身の御許にこそ避難し奉る。エワの不幸な子らをみそなわし給え。私たちの救いの力強き且つ仁慈なる仲介者よ、私たちは、御身に懇願し奉る。御身の聖子イエズスから御身に来た喜びの甘美さによって、イエズス・キリストのえも言えぬ甘美さに御身が交わることによって、御身より吹き出でるイエズス・キリストの栄光の輝きによって、私たちは御身に満身の力を込めて、願い奉る。おお、私たちは不肖なものではあるけれど、私たちの祈りを快く聞き、それを聞き容れ給え!」

レオ13世 レオ13世 回勅『ユークンダ・センペル』1894年9月8日


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 善きロザリオの聖月をお過ごし下さい!


トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)