第182号 2003/10/09 聖ヨハネ・レオナルドの祝日
アヴェ・マリア!
兄弟の皆様、 「聖ドミニコが天主によって導かれ助けられて最初に聖母マリアの名誉のために作った祈りは、それに定められた秩序において贖いの神秘が付け加えられ、ふさわしくもロザリオの祈りと呼ばれた。何故なら、繰り返し私たちは天使の賛美に合わせて聖母マリアに『聖寵満ちみてる』とあいさつし、また、この繰り返された賛美によって私たちが、いわば祝福された童貞聖マリアに、最も快い香りの甘美をまき散らすバラの花を捧げ、さらに繰り返し、『御胎内の御子も祝せられたもう』という言葉によって、童貞聖マリアの崇高な尊厳と天主から聖母マリアに来る無限の聖寵が私たちの心に思いめぐらし、繰り返し私たちは聖母マリアが人類の贖いのために御子イエズス・キリストと共に参与した、その他の特別の功徳を思い起こすのである。おお!ロザリオの祈りはどれほど聖母マリアに甘美なものであろうか! 天使祝詞は聖母マリアにどれほど甘美なものであろうか! 何故ならガブリエルが童貞聖マリアにあいさつをしたその瞬間、童貞聖マリアは聖霊の力によって天主のみことばを宿したと言うことを理解したからである。」 レオ13世 使徒書簡『パルタ・フマノ・ジェネリ』1901年9月8日 「聖ドミニコが異端者たちを回心させるために使った武器の中で最も強力だったのは、信者たちがよく知っているように、童貞聖マリアのロザリオの祈りであった。このやり方は童貞聖マリアご自身から教えられ、カトリック世界の全ての国々に広められた。さて、かくも大いなる力と効力を持っている、このいとも甘美な祈りのやり方はどこから来たのか?それは私たちが敬虔に観想し黙想する贖い主の玄義から来る。」 ピオ11世 書簡『インクリタム・アク・ペリルストレム』1934年3月6日 「これらの玄義は、ロザリオの祈りにおいて敬虔な信者の記念と黙想のために継続的に提示されている。これによって私たちは私たちの天主との和解と救いとの事業において童貞聖マリアがどれほど素晴らしい役割を果たされたかが分かる。或いはエリザベトの家に天主の聖寵の道具として現れて、そこにおられる天主の母を見、或いは童貞聖マリアが聖子を羊飼いたち、東の博士たち、またシメオンにお見せになっているのを見ると、私たちは甘美な感動を感じないではおれなくなる。そして私たちのためにキリストの御血が流されたということを考え、主が聖父に示た、『私たちの解放の代価』としてイエズスがその手足に受けた傷を考え、それらが実に童貞聖マリアから戴いた血であり御体であったと言うことを考えると、私たちはどれほどの感動を覚えることであろうか! 何故なら『イエズス・キリストの御体は童貞聖マリアの御体であり、ご復活の栄光によって高揚されたとはいえ、イエズス・キリストのこの肉の本性は、童貞聖マリアにおいて受け取られたその本性と同じままのこる』からである。」 レオ13世 回勅『フィデンテム・ピウムクェ』1896年9月20日 善きロザリオの聖月をお過ごし下さい! トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭) |