第180号 2003/10/07 聖なるロザリオの聖母の祝日
アヴェ・マリア!
兄弟の皆様、 「私は、全てのキリスト者たちと共に、公に教会で、あるいは家庭の団居(まどい)で個人的に、敬虔にロザリオの祈りを唱え、この聖なる信心を絶えず続けるように努力するように心を込めて約束するばかりか、更には特に今年の10月が聖なるロザリオの元后に全て捧げられることを望む。」 レオ13世 回勅『スプレーミ・アポストラートゥス』1883年9月1日 「ロザリオの祈りが持っている力は、それを祈る人々に祈りが聞き入れられるという信頼を息吹かせ、私たちに対する聖母の憐れみを同時に引き起こさせることだ。このロザリオの祈りによって、私たちが最も高貴な祈りと美しい賛美の王冠を編む私たちをご覧になり、そのような私たちの祈りを聞かれるというのは、どれほど聖母にとって快いことであるかを理解するのは容易なことである。このように祈りつつ、私たちは天主に相応しい栄光を天主に帰すことを望み、また、栄光を帰すのである。このように祈りつつ、私たちはただ唯一天主の御旨を果たすことを求めるのである。このようにして、私たちは天主の善性とその寛大さを祝い、私たちは不肖ではあるにもかかわらず、天主を聖父と呼び、最も貴重なたまものを願うのである。これらは全て聖母にとって素晴らしく心地よいものであり、私たちの敬虔において聖母は主に栄光を帰すのである。何故なら私たちが天主にふさわしい祈りを天主にささげているからである。」 レオ13世 回勅『ユークンダ・センペル』1894年9月8日 「私が話している祈りは、ロザリオという美しい名前で飾られた。それはあたかも、この祈りがバラ(=ラテン語で「ローザ」)の花の甘美な香りとその花飾りの優雅さを持っているかのようである。ロザリオの祈りは、天国の「くすしきバラの花」という称号のように、星々の王冠で頭を飾られ、天国にて王女であられる聖母を尊敬するために非常に善くできているのみならず、この祈りの名前が示すように、聖母がご自分のしもべたちにお授けになる天の喜びの王冠の前兆でもあるかのようである。」 レオ13世 回勅『フィデンテム・ピウムクェ』1896年9月20日 「私たちが天使の言葉によって聖寵満ちみてる聖母にあいさつを申し上げ、私たちがこの繰り返しの賛美をもって聖母の王冠を作るとき、私たちが聖母にどれほど快いものであるか、私たちがどれほどの喜びを聖母に差し上げるかを言うことはほとんど出来ないほどである。実に、私たちが聖母の崇高な尊厳の記念をし、天主が聖母によってお始めになった人類の贖いの記念をするたびに、そのことによってまた、永遠の命へと人々を導き助けるために、聖母と結合された喜びと悲しみ、キリストの屈辱と凱旋との永久の天主的な絆が思い起こされるのである。」 レオ13世 回勅『マニェ・デイ・マートリス』1892年9月7日
「私たちが天主の童貞母に有益に祈るさまざまな公式の祈りのうち、聖なるロザリオの祈りは特別で例外的に高い地位を占めている。このことを知らないキリスト者は一人もいない。この祈りは、『聖母マリアの詩篇』とも『福音とキリスト教的生活の聖務日課』とも言われ、幸せな思い出をもつ私の前任者レオ13世によって、次のような力強い言葉によって描写され強く勧められている。 ピオ11世 回勅『イングラヴェシェンティブス・マリス』1937年9月29日 善きロザリオの聖月をお過ごし下さい! トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭) |