![]() 第179号 2003/10/06 聖ブルノの祝日
アヴェ・マリア!
兄弟の皆様、
聖ドミニコは、このロザリオの祈りの有益さをはっきりと知っており、説教を聞く人々がロザリオの祈りの形式についてよく知るように、自分の弟子たちにしばしば熱心に説教のさいに努力するようにと求めていたのだが、これはまさしく天からの息吹があったからである。聖ドミニコは、御子イエズスのもとで聖母がいとも力強いお方であることを知り、イエズスよって人々に与えられる全ての聖寵は、常に聖母の御取り次ぎとその同意があったからであると言うことを知っていた。更に彼は、聖母はいとも優しく憐れみ深い方であり、苦しむものに自ら助けに来られる方、聖母の御助けを願い求める人々を拒否することが絶対におできにならない方であると、よく知っていた。 また教会が聖寵の御母にして憐れみの御母に敬意を払うのを習慣とすることは、とくに聖なるロザリオの祈りによって助けを求めたときに明らかにされた。それ故にこそ、教皇たちは聖母のロザリオの祈りの効力を高揚称賛し、贖宥の宝を豊かにする機会を一つも怠ったことがなかった。」 ベネディクト15世 回勅「ファウスト・アッペテンテ・ディエ」1921年6月29日
かくしてウルバノ4世は、毎日、ロザリオの祈りがキリスト教の民の諸利益を与えていると確認した。シクスト4世は、この祈りのやり方は天主と聖母との名誉に特に役立ち、とりわけこの世を襲っている危険を避けさせるために有益であると言った。レオ10世はロザリオの祈りは、異端の主張者や危険なさまざまな異端説に対抗して制定されたと宣言した。ユリウス3世はロザリオの祈りを「教会の栄光」であると呼んだ。聖ピオ5世もロザリオの祈りについて『この祈りのやり方を一度でも知ったら、黙想によって照らされ、この祈りの文章によって愛の火を付けられた信者たちは、別人のようになり始めた。異端の暗闇は取り除かれ、カトリックの信仰の光は燦然と輝いた』と言った。グレゴリオ13世は、ロザリオの祈りが天主の怒りを宥め、いとも聖なる聖母マリアの御取り次ぎを願い求めるために聖ドミニコが制定したと宣言した。」 レオ13世 回勅『スプレーミ・アポストラトゥス』1883年9月1日
「尊敬する兄弟たちよ、あなたたちの模範と励ましの言葉に刺激されて全ての信者が、私の指示に直ぐに従い、愛徳の跳躍において彼らの心と声を合わせることを、私は熱烈に願う。たとえ悪と悪人どもからの攻撃がますます増加するとも、全ての善人の熱心は同様に、いや、増さなければならない。願わくは信者たちが私たちのいとも愛する聖母から、特に聖母にとても快いロザリオの祈りの手段によって、教会と人類社会にとってより良い時代が戻ってくることを求めるように。」 ピオ12世 回勅『イングルエンチウム・マロールム』1951年9月15日
ピオ12世 回勅『アド・チェリ・レジナム』1954年10月11日 善きロザリオの聖月をお過ごし下さい! トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭) |