マニラのeそよ風

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第170号 2003/09/19 聖ヤヌワリオとその伴侶の祝日

聖ヤヌワリオ 殉教者、司教、聖ヤヌワリオとその伴侶 : ベネヴェント(イタリア)の司教、聖ヤヌワリオは、他の聖職者と共に、ディオクレツィアノ皇帝迫害の時、ポツオリにおいて、ひどい拷問をうけ、猛獣の前に投出されたが殺されず、のちに斬首されて殉教した。(305年ごろ)ローマ殉教録によれば、その伴侶は、ソシオ、プロクロ、エウティキオ、アキュティオとある。ナポリでは、今なお、聖ヤヌワリオの遺骨を大いに尊敬している(ナポリ司教座聖堂にある)。その聖遺物の血は、びんにおさめられており、今でも、聖人の祝日に奇蹟的に液体になる。

アヴェ・マリア!

 兄弟の皆様、お元気ですか。今回も、聖グリニョン・ド・モンフォールの「聖母に対する真の信心」の続きをお読み下さい。


童貞聖マリアに対するまことの信心


34. 天主聖霊は、マリアにおいて、マリアを通して、選ばれた人々を形作りたいと望まれる。聖霊はマリアにこう言われる。「In electis meis mitte radices. 私の選ばれた者たちに根を下ろせ」(集会書24・12)。私の最愛の女性よ、私の妻よ。私の選ばれた者たちに、あなたの全ての善徳の根を下ろせ、それは彼らが徳から徳へ、聖寵から聖寵へと成長するためである。あなたが数々の最も崇高な善徳を実行しながら地上で生きていた時、私の心はあなたに歓んだ。天国にいながら、あなたがまだ地上にもいることを望む。このために選ばれた人々において、あなた自身を複製せよ。彼等のうちに、あなたの確固不動の信仰、あなたの深い謙遜、あなたの幅広い苦業、あなたの崇高な祈り、あなたの熱烈な愛徳、あなたの強固な望徳、そしてあなたのあらゆる善徳の根を見て歓ぶために。あなたは昔も今もいつも、私の、かつてなかったほどの誠実な妻、清らかな妻、子宝に恵まれた妻である。あなたの信仰が私に多くの信者を与え、あなたの純潔が私に多くの童貞女らを与え、あなたの豊かな産み育てる力が私に多くの選ばれた人々と神殿とを与えてくれることを。

35. マリアがある霊魂の中にご自分の根をおろす時、彼女はそこに、ご自分だけがおできになる聖寵の絶妙神秘なみわざをなさる。何故ならマリアだけが、豊饒な童貞女だからであり、純潔性と豊饒力とにおいて、マリアに比類できる者は、かつて無かったし、未来も決してありえないからである。マリアは聖霊と共に、以前にあったこともなく将来これ以上のことがありえない、最高に偉大な者を生み出した。すなわち、天主であり人であるイエズス・キリストだ。マリアは従って最後の時に登場する最も偉大な者らを生み出すだろう。世の終わりに出る大聖人らの養成と教育とはただマリアだけに任されている。聖霊との一致において、優れた特別な者たちを生み出すことができるのは、この優れた奇跡的な童貞女以外にはいないからである。

36. マリアの浄配である聖霊が、ある霊魂の中に、マリアを見いだすと、そこに飛んでいき、そこに全く入り込み、この霊魂にご自分を溢れるばかり、マリアが聖霊に提供する場の大きさに応じて、お与えになる。今、聖霊が、霊魂たちにおいて、目を見はるようなみわざをなさらない大きな理由の一つは、聖霊が、霊魂たちの中に、ご自分の忠実で絶対に離れることのできない妻マリアと霊魂との充分に大きな一致を、見いださないからである。“絶対に離れることのできない妻マリア”と私は言った。なぜなら、聖父と聖子との実体的愛である聖霊が、選ばれた人々の頭であるイエズス・キリストを生み出すため、またイエズス・キリストを、選ばれた人々において生み出すために、マリアをご自分の妻として以来、聖霊は、マリアと決して“離別”したことがないからだ。それはマリアがいつも忠実であり、子宝に恵まれていたからである。

(第一章 「私たちがいとも聖なる童貞への信心を持つ必要性」、第三節 「天主は人間聖化のみわざにおいてマリアを使おうと望まれる」、第一項 「三位一体の三つのペルソナは、教会の中でマリアに対してどのような態度をとっているか」より)


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トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)