マニラのeそよ風

 トップ  >  「マニラのeそよ風」一覧

第165号 2003/08/20 聖ベルナルドの祝日

聖ベルナルド


アヴェ・マリア!

兄弟の皆様、
 兄弟の皆様、ご無沙汰をしております。去る8月4日に、フランスのサン・プレにあるドミニコ会女子修道会では、フィリピン人修道女が初誓願を立て、韓国人修道女が着衣式を受けました。そのため私は、アジア管区長の代理として、またその他の用事で、フランスでしばらく過ごす恵みを受けました。


2003年8月3日(聖ドミニコの祝日の前日)、
シスターたちは、黙想会が終了し、お昼のリクリエーション中。
翌日の祝日に歌う聖歌の練習をなさっておられました。
2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月4日、祝日のミサ聖祭の後に、
カルメル神父様(聖伝のミサを守り抜いたこの修道会のいわば
「創立者」)のお墓の前で、祈りをささげているシスターたち
2003年8月 フランス


 フランスは、気候が乾燥し猛暑で、連日日中は40度、夜は熱帯夜という異常な気象でした。今回はサン・プレのある南仏に行きましたが、乾燥のために森林が丸焼けになっているのを見ました。それと同時に、いえ、それ以上にひどかったのは、熱で浮かされたかのような「自由放埒」の追求、天主から逃れようとする人びとの放埒な態度でした。かつてキリスト教世界を作っていたその子孫は、いま大部分が、天主があたかもいないかのように、「自由」の熱病にうなされて暴れ狂っているような印象を受けました。町を汚すいかがわしいポスターと人びとの服装。洗礼も受けていない人はますます増えと崩壊家庭も増加するばかり。フランス政府のあからさまなフリーメーソンの賛美。

 聖会の長であるフランスが今ある状態を見て、大変苦痛に思いました! そのような状況の中で、聖ピオ十世会フランス管区では140名の司祭と30の修道院を持ち、健闘しているのを見て嬉しくも思いました。フランスの人びとのために兄弟の皆様のお祈りをお願いいたします。

 では、今回は、聖グリニョン・ド・モンフォールの「聖母に対する真の信心」の続きをお読み下さい。


童貞聖マリアに対するまことの信心


28. マリアは天国で、天使と聖人たちに命じられる。マリアの深い謙遜に報いるため、天主は、離反天使らが高慢によって堕ちて空席となった天の玉座を聖人たちで満たす権能と使命をマリアに与え給うた。天主によって、天と地の主権者、天主の軍団の総指揮官、天主の宝の管理者、天主の聖寵の分配者、天主の偉大な業の働き手、人類の償いをする者、人々の仲介者、天主の敵の粉砕者、その偉大さと凱旋の忠実な同伴者とされた、この謙遜なマリアの命令に、天も地も地獄も好むと好まざるとに関わらず従うこと、これが謙遜なものを高めるいと高き天主の御旨である。

29. 天主である聖父は、マリアによって、世の終わりまで、ご自分の子供らを作ろうと望み給う。そこでマリアにこの言葉を言われた。「In Jacob inhabita: ヤコブに住まいを定めよ」(集会書24・8)。すなわち、エザウによってかたどられている悪魔の子供や亡びるものたちの中にではなく、ヤコブによってかたどられている、私の子どもであり救われるために予定されている人たちの中に、あなたの住みかと家を作れ、という意味である。

30. 自然界の肉体的な誕生には、父と母とがあるように、超自然の霊的誕生においても、天主という父と、マリアという母とがある。天主の本当の子ども、救霊を予定された人らは、全て天主を父とし、マリアを母として持っている。マリアを母として持たない者は、天主を父として持たない。だから、いとも聖なる童貞女を憎んだり、軽蔑したり、無視したりする異端者や離教者のような亡びの子は、どんなに天主を誇りとしていても、天主を父として持っていない。何故ならマリアを母として持たないからだ。もし彼等がマリアを母として持っていたなら、本当の良い子供が自分にいのちを与えてくれた母親を、自然に愛し尊敬するように、かれらも同様に、マリアを愛し尊敬していただろう。異端者、邪説者、亡びる人と、救霊予定されている人とを区別する最も不可謬な疑うことのできない印は、異端者や亡びる人は決まって、マリアをけいべつし、マリアに対して無関心な態度を取り、民衆のマリアへの信心と愛を弱めるため、言葉と模範とによって、陰に陽に、時にはもっともらしい口実を使ってたいへん活躍している、ということだ。残念だ! 天主である聖父は、マリアに彼らの中に住まいを定めよとは言われない。彼らはエザウのものだからである。

(第一章 「私たちがいとも聖なる童貞への信心を持つ必要性」、第三節 「天主は人間聖化のみわざにおいてマリアを使おうと望まれる」第一項 「三位一体の三つのペルソナは、教会の中でマリアに対してどのような態度をとっているか」より)


罫線



2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

2003年8月 フランス

トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)