第100号 2003/03/27
アヴェ・マリア! 兄弟の皆様、お元気ですか。3月25日は聖母の御告げの祝日でした。聖ピオ10世会創立者であるルフェーブル大司教様の命日でもあります。今回は第100号記念号で、聖ピオ10世会のニュースをいくつかどうぞ。 聖ピオ10世会の国際ニュースインドでは、昨年ティシエ・ド・マルレ司教様は聖ピオ10世会司祭及び会員以外の6名の友人司祭の方々のために司祭黙想会を指導され、それが終わると、12月21日インドの使徒聖トマスの祝日に、新しく建築された聖ピオ10世会の小修道院の祝福をしました。350名ほどが祝別式に与りました。この際60名ほどの子どもたちが堅振の秘跡を受けました。 イギリスでは、新しい管区長であるエミリ神父様が昨年12月22日にBBCが放映した聖母を冒涜する放送に対して強く抗議し、マーフィー・オコーナー枢機卿にともに抗議することを呼びかけました。が枢機卿は何もしませんでした。エミリ神父様はBBC放送局の前で公に償いの祈りの集会を開き、多くの信者さんたちがこれに加わり、聖母の汚れなき御心をお慰めしたそうです。 リチュアニアでは、エリック・ジャックマン神父様が大活躍をしているそうです。最近では有名なヴィルニウス(リチュアニアの首都)の故スラドケヴィシウス枢機卿(Cardinal Sladkevicius)は、ご自分が1998年に創立した女子修道会を聖ピオ10世会に委ねてこう言ったそうです。枢機卿はご自分が亡くなる以前2000年5月28日に、「聖ピオ10世会が来たら、おまえたちは聖ピオ10世会と合流しなければならない。聖ピオ10世会はリチュアニアの教会を復興させるだろう」と遺言を残していたそうです。聖ピオ10世会をこれほど支持している同じ枢機卿を、リチュアニアのカトリック教会は列聖しようと運動しているのだそうです! アメリカとイラクとの戦争、国際的に頻繁に起こるテロを見ると、ファチマの聖母を思い出さずにはおれません。現代世界を素直に直視して、ロシアがイラクにハイテク武器を供給し、多くの人がイスラム聖戦のためにイラクへと動いているというニュースを聞いたり、多くの国が戦争やエイズなどで絶滅する危機があるというニュースを聞いたりすると、人類の世界平和からはほど遠いと言わなければならないからです。天主を忘れた人類はますます残酷になっているようです。しかし、こんな私たちに、1917年ファチマの聖母は素晴らしい約束を下さいました。 もしロシアが汚れなき御心に奉献されるならば--
・汚れなき御心は勝利するでしょう。 しかし、「もしそうでなければ、[ロシアは]戦争と教会への迫害を引き起こしながら、全世界にその誤謬を広めるでしょう。善人は殉教し、教皇は大いに苦しみ、さまざまの国が絶滅させられるでしょう。」(1917年7月13日)とも警告されました。 もしロシアが汚れなき御心に奉献されないならば--
・ロシアは全世界にその誤謬を広めるでしょう、 そして今、私たちが目にしているのは、エキュメニズム、諸宗教の一つの世界兄弟愛、そして国連を通じての平和というヴァチカンの新政策、世界が暴力と道徳的悪化へと急降下、ロシアの回心の失敗などです。世界の平和のため、多くの霊魂が救われるために、教皇様がロシアを聖母の御心に奉献して下さるように祈りましょう。聖母マリアは1952年5月にシスター・ルチアにこう言われました。 「教皇様に、わたしが汚れなき御心へのロシアの奉献を常に待っているということ、奉献なしにはロシアは回心することができず、また世界も平和を持つことがないだろうということを知らせなさい。」 私たちは、日本の全ての司教様がたに、日本と世界の平和のために日本を聖母の汚れなき御心に奉献して下さるように、お願いいたします。 ラテン語!ラテン語!2003年7月22日から31日まで、恒例のケンタッキー大学のレキシントンで生きたラテン語の会話セミナー(Conventiculum Latinum, Annual Workshop For Spoken Latin)が開かれます。ここでは、ここではその期間の間は、全てラテン語だけで話し、食べ、夢を見ます!?
参加費は70ドルで、定員の上限は45名です。ラテン語の'Conventiculum'の最初の日(7月22日)は、午後の6時の夕食から始まるようです! 参加者は午後4時までに集まっているようにとのことです。この受付の間は、ラテン語以外の言語も使うことが許されます。しかし、その後は、ラテン語だけしか使用が認められません! このラテン語のセミナーに参加しようという方は、かの有名なラテニストタンバーク教授にご連絡下さい。 詳しくは、次をご覧下さい。
http://www.uky.edu/AS/Classics/latinitas.html ラテン語と言えば、月刊言語2002年9月号には、特集「ラテン語の世界――ヨーロッパ文化の基盤を探る」というのがありました。特集内容は次の通りでした。 「ラテン語はヨーロッパの文化・歴史の基盤を形成した大きな要素をなしている。それは強固な論理によって構築された文法と、先人たちが知恵を絞って鍛え上げた表現技法を備えた言語であり、それゆえに規範としてヨーロッパ世界に広まり、現代も生き続けている。ヨーロッパ文化がどのような歴史的展開を見せたかをラテン語をベースに瞥見し、併せて語学として学ぶときの魅力がどこにあるかを探る。」 主要目次:
なぜ他ならぬラテン語か(逸身喜一郎) http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?sku=50209&page=1 まだ、これを全て読んだわけではないのですが、「現代に生きるラテン語(中山純)」では、Ad multos annos というラテン語に言及がありました。カトリック教会では、司教聖別の時、新しく生まれたばかりの司教様が自分を聖別して下さった老司教様に、Ad multos annos!と3回繰り返して歌い、平和の接吻をします。「これからも長生きして下さい」という意味です。ですから、この Ad multos annos という言葉は、良くお誕生日にも聞かれます。「お誕生日おめでとう!これからも長生きして下さい!」という意味です。 では、「マニラの eそよ風」にも、Ad multos annos!願って100号を終えることにします。 トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭) |