マニラのeそよ風

 トップ  >  「マニラのeそよ風」一覧

第54号 2002/10/05 聖母の土曜日


アヴェ・マリア!

 アジア管区の「ニュースレター」の最新号(2002年4-9月号)は、聖ピオ10世会のフィリピンミッション10周年記念号で、いつもよりサイズが大きく、白黒の写真アルバムです。10年間の多くの写真が掲載されております。郵便事情が良ければ、今月、聖伝のミサの時に、皆様のお手元にお配りすることが出来るとおもいます。また、これは、ウェブサイトでもカラーでご覧になることが出来ます。

 こちら、フィリピンのニュー・マニラでは、大天使聖ミカエルの祝日には、2名のブラザーが誓願の更新をしました。この大祝日には、聖務日課の晩課を荘厳に歌って祈り、聖体顕示式もありました。こちらでは、9月28日からロザリオの聖母の祝日の前日10月6日までノベナをしています。

 10月7日から、フィリピンのイロイロでは、主にアジア管区の司祭たちが司祭の黙想会に入ります。お祈り下さい。指導司祭は、ポーランドのシュテーリン神父様です。

 さて、来年の2月には、医学博士であるジャン・ピエール・ディケス博士(Dr Jean-Pierre Dickes)を日本にお招きし、大阪と東京で最新の医学問題についての講演会を開く予定です。

 来年の2月には、フィリピンで主として聖ピオ10世会の司祭たちを対象に司祭の勉強会が例年のように開催されますが、来年は、ジャン・ピエール・ディケス博士(Dr Jean-Pierre Dickes)をお招きし、そのお話を伺うことになっています。アジア管区長様にお願いして、ディケス博士を日本にお招きすることが出来るようになりました。

 今回は、最新の医学倫理問題(生命倫理、遺伝子操作や、クローニング等々)について、お話をして頂きたく思っています。

 ディケス博士は、l’Association Catholique des Infirmieres et des Medecins (看護婦と医師のカトリック協会 http://site.voila.fr/acimed/)の会長であり、1998年には『傷』(La Blessure)という本を書き話題になったこともあります。この本は、彼がIssy-les-Moulineaux にあるサンスルピス会運営の大神学校に1968年に入学した時の体験談を語ったものです。これは、すでにその当時から神学校では内部から近代主義と共産主義に犯されていた、悲しい記録の書です。第2バチカン公会議のその時代から新しいミサとその典礼改革が公式に現れる前から既に、カトリック教会の宝である司祭職が攻撃を受けて、崩壊しつつあったということを、この本は物語っています。

 時に1965年、若きディケス青年は22歳の時、サン・スルピスのイシー・レ・ムリノー大神学校に入学し、神学校がもはやカトリックではないことを目撃します。それについてのお話も、講話の後に聞けるかと思います。

 大阪では2003年2月15日(土曜日)の午後2時、東京では2月16日(主日)の午後2時を予定しています。いろいろな意味で貴重なお話が聞けると思います。皆様のおこしを心からお待ちしております。

 天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志 (聖ピオ十世会司祭)