第362号 2006/09/27 殉教者聖コスマとダミアノの祝日
アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。 兄弟姉妹の皆様の中には、私が日本に来ると聖伝のミサや聖務日課などの他はどうやって時を過ごしているか、をお知りになりたい方がいらっしゃるようです。カトリックの司祭なら当然やるような普通のことをしていますが、今回は登場される方のお名前を仮名に伏せて、こんな具合なのだと言うことをご紹介します。 毎月のことですが、9月22日には大阪のヨゼフ病院(仮名)にいるテレジアさんの訪問に行ってきました。もうご高齢ですから歩行器を使わないと歩けないのですが「小野田神父様の御ミサに与りたい、ミサに行きます」と仰り、代わりにロザリオの祈りを捧げてそのままいらっしゃるように説得しました。「教皇様のための霊的花束は10月に持っていきます」とも言って下さり感動しました。 23日には大阪で、24日には東京で兄弟姉妹の皆様のために聖伝のミサ聖祭を捧げることができて天主に感謝します! ミサ聖祭の中の説教では「我は天地の創造主、全能の父なる天主を信じ」について天主の全能と御摂理を黙想しました。午後の霊的講話では、大阪でも東京でも「田中耕太郎による信仰と体験」というテーマで、田中耕太郎の著作に基づいてカトリック信仰について黙想しました。 25日には、東京のめぐみ・メディカルセンター(仮名)に入院されているマリア・ラバン(仮名)さんのお父様のヨゼフさんに終油の秘跡を授けに参りました。それまでもう目を開くこともお話しすることもなかったお父様ですが、私が話しかけると目を開いて下さり言葉にならない声で「アーメン!」と仰るようになられました。病室を聖水で祝別し、痛み苦しみをイエズス様の御苦しみと合わせて捧げて下さるようにお話しした後、聖伝のローマ儀式書に従って、眼、耳、鼻、口、手、足のそれぞれに今年の聖木曜日に祝別された病者のための聖香油を塗り、それぞれの器官で犯した全ての罪が赦されるように祈りました。全贖宥を与えてから病者のための祝福を祈りました。マリア・ラバンさんは付きっきりでお父様の耳元で聖人伝をお読みし、ロザリオの祈りなどのお祈りを唱えて差し上げ、苦しむお父様に付き添っておられます。妻を亡くされたヨゼフさんにとって娘のこの孝行は何とありがたいことでしょうか!私が以前差し上げたCDの新約聖書の朗読も聞かせてあげてもいるのだそうです。 病院訪問の後はいつものように家庭訪問に行ってマテオさん(仮名)ご家族に会ってきました。今度中学生1年生になったお兄さんのマルコ君(仮名)と弟のルカ君(仮名)そしてお母さんのヨハンナさん(仮名)と一緒に夕食をごちそうになりました。マルコ君は天国というところが善の源の天主を至福直感するところで、私たちが眼に見たこともなく聞いたこともない想像を遙かに超える至福のところだということ、人間にはそこに行く当然の権利など無く、天主のあわれみと御めぐみで行かせて頂くこと、たんなる貧しい例えにすぎないけれども、例えばテストでよく勉強し算数の100点満点を一回だけ取ったら、そのご褒美に一生涯、買い物は無料になって、飛行機も電車もみんなただになって、自分の好きな家がもらえて、などなどというようなことは、天国というあまりにも桁外れにものすごいお恵みと特権とは比べようもないのだ、というようなことを言うと、とても興味深く聞いてくれていました。千円だってなくしちゃったら悔しいけれど、天国を永遠に失っちゃったら悔しんでも悔しがりきれないよ。天国をほんのちょっとしたことで(大罪の一つでも告白を隠したりして!)失ったら、全てを失うことだし、ホントバカバカしいよね、という話などもしました。弟のルカ君はお父さんやお兄さんと神父様たちとの話題がちょっと難しかったからあんまりお話ができなくてちょっと残念そうでした。 25日はJRで戸塚まで行き、アンナさん(仮名)とその3人の子供達と会ってきました。主日のミサだけだと子供達とゆっくりお話しする大切な時間がないから、とってもうれしく思いました。家の祝別をして、その意味を説明して、お部屋にあったイエズス様の御像の由来や歴史をお話ししました。小学5年生の長男エウジェニオ君(仮名)が、家の祝福の時に侍者をしてくれました。祝福の後でお母さんのアンナさんが作って下さったおでんを子供達と楽しく食べて、簡単な公教要理のようなお話しをしました。アンナさんはもしかしたら4人目の赤ちゃんがお腹の中にいるかもしれないのだそうです。まだ4歳のいちばん小さなミサちゃん(仮名)と小学校4年生のロザリアさん(仮名)はやっぱり女の赤ちゃんの方が良いのかな? 今回はウィリアムソン司教様が来日されるので、私もすこしゆっくり日本に滞在できます! 天主に感謝! そのためにいつも時間切れでしたくてもできない家庭訪問や病者の訪問などができました。天主の御摂理に感謝します。 私たちはウィリアムソン司教様がお越しになって下さることに感謝します。そこでミサ聖祭を東京で捧げて下さる10月1日に、特に司教様がその校長をしているアルゼンチンの神学校のための「第二献金」を希望者の方にお願いしたいと思っています。聖伝のカトリック司祭の養成のため、神学生たちの学費・食費ため、兄弟姉妹の皆様の寛大なご理解とご援助をお願いいたします。 今回の東京での滞在のために私は時間切れでできなかったことができるというお恵みを戴きました。本当に、聖伝の司祭が日本に常駐していれば、より多くの方々にいざというときにサッと霊的な援助ができるはずだと思います。 今、イロイロの聖ピオ十世会の修道院に日本人青年のマキシミリアノ・コルベ君がいて神学校入学の準備を進めています。東京の信徒会長様あてに、オーストラリアの神学校校長であるスコット神父様からお手紙が届いてマキシミリアノ・コルベ君が入学するだろうという嬉しいお知らせがあったと教えて頂きました。マキシミリアノ・コルベ君が神学校を卒業して司祭になるのはおそらく今から6年後の2013年になるでしょうから、それまでに日本にいる私たちが愛徳の力を合わせて、使徒達から伝えられたカトリック信仰をそのまま守るために、準備をしていきたいと思います。 純粋なカトリック信仰を日本で保全するため、日本において、聖伝のカトリック・ミサ聖祭や七つの秘跡あるいは公教要理を維持し続けるため、日本での聖ピオ十世会司祭の常駐準備のため、聖ピオ十世会が日本で御聖堂を持つことができるため、日本人神学生の学費援助のため、聖ピオ十世会をサポートして下さる方がいらっしゃれば、私たちは心から感謝したします。そのような兄弟姉妹の皆様に深い感謝の念を込めて、口座番号などを公開して、ご参考までにお知らせ致します。
銀行名:三菱東京UFJ銀行 聖伝のミサを聖ピオ十世会司祭に依頼したいという方もこの上記の口座をご利用下さい。 もしもお振り込み下さいましたら、その目的を私にお教え下さいますようにお願いいたします。 ではもしできるならば、10月1日の聖伝のミサで兄弟姉妹の皆様とお会いすることを楽しみにしております。聖ピオ十世会アジア管区のニュース・レター(印刷物)もお持ちしてあります。無料ですのでご家族について一部づつお取り下さい。
天主様の祝福が兄弟姉妹の皆様に豊かにありますように! トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭) |