第356号 2006/08/07 証聖者聖カイェタノの祝日
アヴェ・マリア! 愛する兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。わずかながらでも兄弟姉妹の皆様のために何かすることが出来て、私は幸福に思います。 さて昨年はフェレー司教様が来日されましたが、今年は天主のお恵みで、ウィリアムソン司教様が来日されることになりました。ウィリアムソン司教様は10月1日の主日に東京でミサ聖祭をお捧げになる予定です。(ウィリアムソン司教様の大阪の訪問は、今年は、司教様のご都合のためにキャンセルせざるを得なくなりました。ご了承願います。)東京では聖伝のミサは、9月24日(主日)と10月1日(主日)、10月22日(主日)に執行される予定です。 今年の12月ですが、残念ながらやむをえない様々な事情により、12月は17日の主日にミサ聖祭を繰り上げざるを得なくなりました。どうぞご容赦をお願いいたします。 さて今回「マニラの eそよ風」では、フェレー司教様からのお手紙の中で言及があった聖ピオ十世会の総会が全会一致でした「宣言」をご紹介致します。どうぞごゆっくりお読み下さい。 天主様の祝福が兄弟姉妹の皆様に豊かにありますように!
聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え! トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭) 総会の宣言天主の光栄のため、霊魂の救いのため、教会への真の奉仕のため、2006年7月3日から15日まで、スイスのエコンで開かれた聖ピオ十世会の第3回総会において、聖ピオ十世会は天主の御助けにより、その崇敬する創立者マルセル・ルフェーブル大司教によって置かれた教義上及び実践上の方針に従って、その行動を続けるという固い決心を宣言する。 カトリック信仰のための戦いにおいてルフェーブル大司教の足跡に従いながら、ルフェーブル大司教がその数々の講話と説教で、とりわけ1974年11月21日の宣言で次のように表明したように、聖ピオ十世会はルフェーブル大司教の第二バチカン公会議とその改革に関する批判を完全に自分のものとする。 「私たちは、心の底から全霊を上げてカトリックのローマに、すなわちカトリック信仰の保護者でありこの信仰を維持するために必要な聖伝の保護者である永遠のローマ、知恵と真理の師であるローマに固執する。しかしながら、私たちは第2バチカン公会議とそれに由来して公会議後の全ての改革において明らかに現れた公会議新近代主義と新プロテスタント主義の傾向を持つローマに従うのを拒否し、常に拒否した。」 ここ数年の間ローマとの接触を持ったが、それは聖ピオ十世会をして2つの前提条件(注1)がどれ程正しく必要であったかを理解させた。何故なら、これらは少なくとも部分的にも、教会自身の聖伝にたいする権利を復興させることによって教会に多大に利益をもたらすものであるからである。聖ピオ十世会が手にしている聖寵の宝が、もはや升の中に隠されないばかりか、さらには神秘体にも癒されるためにそれが必要としている薬が与えられるためである。 これらの前提条件が満足されるや、聖ピオ十世会は教義に関する討論をすることができると考えるが、その目的は教会内において聖伝の教えがより明確に響き渡るためである。同様に、ローマの当局と時折コンタクトが取られるが、それはローマ当局をして、教会がそのアイデンティティーを失うことなく喪失することの出来ない聖伝をもう一度抱擁することができるように手伝うため以外の何ものでもない。この目的は、単に聖ピオ十世会の利益のためでも、何らかの単に実践的だけの不可能な同意に達するためでもない。聖伝が自らの地位に再び戻った時「和解はすでに問題ではなくなっているであろうし、教会は命を吹き返すであろう」(注2)。 この聖伝回復への長い道のりにおいて、総会は聖ピオ十世会の全ての会員たちに、その会憲が要求する通り、今までに優って力強くそれに固有の聖寵によって生活するようにと奨励する。即ち、大司祭イエズス・キリストの偉大な祈りであるミサ聖祭と一致して生きることである。彼らが、信徒たちとともに、教会の最も奥深くにおけるより一層の聖化への努力において、現代に生きる私たちの不幸のための唯一の解決策が見いだされるべきであること、つまり教会が司祭職の復興を通して復興されることを、確信するように。 最後に私の汚れなき聖心が凱旋するでしょう。
(注1) 聖伝のミサのための無条件の自由と聖ピオ十世会の四名の司教らの「破門令」の撤回のこと。 |