マニラのeそよ風

 トップ  >  「マニラのeそよ風」一覧

第355号 2006/07/28 殉教者聖ナザリオ聖セルソらの祝日

聖ナザリオ聖セルソ

アヴェ・マリア!

 愛する兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。

 最近叙階された新司祭たちのためのお祈り、また、総会の成功のためにノベナをありがとうございました。天主の御恵みにより、聖ピオ十世会は次の十二年の任期の間フェレー司教様を総長として戴くことになりました。

 今回、「マニラの eそよ風」では、フェレー司教様からのお手紙を紹介したいと思います。(お手紙の中で言及がある聖ピオ十世会の総会が全会一致でした「宣言」は、まだ日本語訳が完成してませんので、後ほど改めてお伝え致します。)

 聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
 聖ピオ十世、我等のために祈り給え!
 聖フランシスコ・ザベリオ、我らのために祈り給え!

 トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)



罫線


信徒の方々へのお手紙

信徒の皆様、

 私の新しい任期のこの最初のお手紙を、皆様が総会のためにして下さった多くの祈りに感謝することで始めることをお許し下さい。私たちは、総会の間ずっと、穏やかなしかし同時に緊張した雰囲気において、皆様が私たちに与えて下さっていた霊的な援助を感じていました。

 私は皆様に、皆様のお祈りと総会の実りの幾つかを説明したいと思います。

 まず第一に、選挙がありました。総会はもう一度、私に総長職を委ねることを決定しました。これはその十二年という長さにもかかわらず、です。そこで私は皆様に、お祈りを増加して下さるようにお願いいたします。それは、この貴重な祈りの助けにより、私がこの総長職という重く、それと同時に素晴らしい責務をよりよく果たすことができるためです。

 総会は二名の補佐をも選びました。

 まずニクラウス・フルーガー神父様です。神父様には私たち聖ピオ十世会の司祭として働いている二名の兄弟と二名の甥がおり、三番目の弟は聖ピオ十世会の修道者であり、その他にも姉妹に二名の修道女がいます! 神父様はスイス人で、スイス管区長、そしてドイツ管区長、またツァイツコーフェンの神学校校長の責務が任されていました。ですから神父様は、司祭の養成についてもまた二つの管区の統治においても極めて大きな経験を積んでおられます。

 さらにアラン・ネリー神父様です。神父様はまずフランスのカルメル会士の聖ヨゼフ学校(Ecole Saint Joseph des Carmes) の教師であり次にマルセイユの修道院長、最後にはイタリア管区長でした。そこで神父様は青年と司祭たち、また管区の運営についての深い知識を持っておられます。

 二名の補佐は両者とも、1993年以来本部の置かれているスイスのメンツィンゲンで働くことになります。総長補佐は、聖ピオ十世会の良き運営のための貴重な協力者となり、世界中をめぐり廻る機会に恵まれることでしょう。そうすることにより本部が常により緊密に聖ピオ十世会の会員とその信徒の方々と接触を保つことができるためです。

 総会は、選挙だけではありません。私たちのおかれた状況を見極め、改良すべき弱点を分析し、私たちの司祭たちがよりよく会憲に則って司祭職を生きることができるように規則を定め、そうすることによってもっと効率的に聖寵と天の賜を勝ち取ることができるようにすることも、その仕事です。私たちはもちろん、ローマと私たちとの関係の状況についても考察しました。できる限り明確にしたいという望みから、また全ての偽りの希望や幻想を避ける意向をもって、総会は全会一致で、付録にある通りの宣言をすることを決定しました。

 これと同じ方針に基づいて、総会は私に皆様に次のような野心的な計画を伝えることを求めました。それは聖ピオ十世会がロザリオの聖月である十月の終わりに、教皇様に百万環のロザリオの祈りを霊的花束としてお捧げするという意向をもっているということです。

 これらのロザリオの祈りは次の意向のために捧げられます。

(1)ベネディクト十六世教皇様のために天から、トリエント・ミサと呼ばれている永遠のミサ聖祭を完全に解放するために必要な力を勝ち取るため。
(2)私たちの主イエズス・キリストの社会的王権が復興するため。
(3)聖母の汚れ無き御心が凱旋するため。

 従って、私たちは皆様を本当のロザリオの十字軍にお招きします。このロザリオの祈りは天主の御母聖マリアご自身によって何度も奨励され、この危機の時代にいる現代のカトリック信者のために、援助と保護と救いの偉大な手段として提示されてきました。数世紀もの間、この世と教会との間の対立がますます明確になるに従って、このロザリオの祈りは、私たちを自衛し、また聖化し、勝利をうるために、天によって私たちに与えられた武器として立ち現れてきました。

 ですから、私たちは緊急に皆様にお願いします。一日も遅らさずに私たちの霊的花束のために霊的なバラの蕾を咲かせ始めることを。まもなく、司祭がこの宝を集めるために必要な指示を皆さんに伝えることと思います。

 この明らかに象徴的な数により、私たちはローマ当局にも、天にも、私たちは「それ相当に高価な値も支払う」意志と覚悟をもっていることを明らかに示したいと願っています。

 私たちの天のよき母である聖母マリアが、ご自分の子供達の熱烈な祈りを聞き給うこと、また聖母が原罪の厳しさと私たちをとりまく霊的な悲惨さに打たれ、遅かれ早かれ、聖母マリアが私たちの祈りを聞き入れ、私たちの叫びに答えて下さると信頼し、私たちは、総会の全ての決定事項を聖母の汚れ無き御心の母としての優しさと、イエズスの聖心の保護のもとに委ねました。それは、イエズスの聖心がこれら決定を祝福し給い、天主のより大いなる栄光のため、また私たち全ての救いのために、より効果的にそれらを使い給うためです。

 Nos cum prole pia benedicat Virgo Maria.
(優しき童貞聖マリアが、御子をもって、私たちを祝福し給わんことを。)

+ベルナール・フェレー
2006年7月16日
カルメル山の童貞聖マリアの祝日において



【フランス語原文は次をご覧下さい】
外国語サイト リンク DICI: Lettre aux fidèles et déclaration du Chapitre général

【英語は次をご覧下さい】
外国語サイト リンク SSPX ASIA: LETTER TO THE FAITHFUL

【ドイツ語は次をご覧下さい】
外国語サイト リンク DICI: Brief an Gläubige und Erklärung des Generalkapitels