マニラのeそよ風

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第358号 2006/08/12 童貞女聖クララの祝日

クララ


アヴェ・マリア!

 愛する兄弟姉妹の皆様、お元気ですか。
 今日は聖女クララの祝日ですね! おめでとうございます!

 ガブリエル神父の『神との親しさ』シリーズの4『愛の実践と聖霊』にはこんな美しいページがあります。

 「善は善を引き寄せ、慈愛は慈愛を生む。だから、無限のあわれみの奥義に深く入れば入るほど、人はそれに倣いたくなるものである。誰かに対して怒っている、あまり寛容な心になれない、許す気になれないと感じたならば、私たちはあらゆる冷酷さ、恨み、怒りを抑えるために、力を尽くして天主の無限のあわれみを黙想しなければならない。・・・聖父である天主は、再び平和を返し与えるために、腕を拡げて私たちを迎え入れることを決して拒まれない。この考えほど霊魂を平和にし、慈愛で満たすものは他にない。」(71ページ)

 「あなたたちはみな心を一つにし、同情し合い、兄弟愛と何時シミの心・・・を持ちなさい。悪を持って悪に、侮辱を持って侮辱に報いることなく、かえって祝福をもって報いなさい。あなたたちは祝福を受け継ぐために召されたからである。」(1ペトロ3:8)

 今回も『見よ、彼らがどれ程愛し合っているかを』を黙想しましょう。

 これからご結婚なさろうという(そしてもう既に結婚生活を営んでいる)兄弟姉妹の皆様、これからも続けて、将来の(そして一緒に生活している愛する)夫をそして妻を、自分であるように考え、愛し、その考え、望み、必要、弱さ、苦しみを思いやり続けて下さい。

 相手の弱さと不足を見たら、いつもあわれみのこころでそれをかばうようになさって下さい。弱さについては、英語にあるように、Forgive, forget, forever, for God. 天主のために永遠に赦し忘れるように。そして受けた善と奉仕については、感謝していつも心に深く刻んでおくように。

 天主様の祝福が兄弟姉妹の皆様に豊かにありますように!
 聖母の汚れ無き御心よ、我らのために祈り給え!
 聖ピオ十世、我等のために祈り給え!
 聖フランシスコ・ザベリオ、我らのために祈り給え!

 トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


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カトリック家族とその敵について

----- これから婚姻の秘蹟によって
結ばれようとする兄弟姉妹に -----

(29)『見よ、彼らがどれ程愛し合っているかを』:

(I) 夫婦の愛の感情(その5)

10. 深い相互理解の印象

 愛し合う夫婦は互いに深い理解を持っている。そのために夫も妻も自分だけが相手を完全に理解しているという印象を持ち、それは年月が経つにつれてますます深くなっていく。

 誰かを理解するということは、まず、彼(女)を知ることである。彼(女)の考え、望み、必要、弱さ、苦しみを思いやることができる程知ることである。そして特に、彼(女)に全てに必要な支え、自分にできるだけの慰安を保証し、いつでもどのような折りでも、必要とされている援助と奉仕を提供するという責任を引き受ける準備ができていることである。

 だから夫は、ある特定の日に妻がより多くの愛情を必要としているなら、それを理解し、親切と気づかいと優しさと愛情を妻に降り注ぐのである。

 だから、妻は、何らかの状況の下で、夫がもっと親密な関係を必要としているのを理解し、夫の望みを「勘で当て」て夫がそれを要求する前にそれを与えることを知っている。

 夫婦はその夫婦生活において、この相互理解の無数の証明を互いに与え合う何と多くの機会があるだろうか! 互いにより良く理解し合い、より良く助け合おうという絶え間ない相互の努力は、互いを一つにする夫婦の愛を示し、強める。

(つづく)