マニラのeそよ風

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第320号 2005/12/12

アヴェ・マリア!

 愛する兄弟姉妹の皆様、
 こんにちは!お元気ですか。

 フィリピンでは、今日、グァダルーペの聖母の祝日を祝っています。

 兄弟姉妹の皆様におかれては、12月8日は、聖母の無原罪の御宿りの祝日はよき祝日として過ごされたことと思います。こちら、ニュー・マニラの「勝利の聖母」教会では夕方に歌唱ミサと聖母行列、聖母の汚れ無き御心に聖ピオ十世会アジア管区の奉献(再更新)、および無原罪の御宿りにフィリピンの奉献(再更新)がなされました。

 フィリピンでは守るべき祝日が現在では3日あります。(以前は10日ありました。)聖母の無原罪の御宿りの祝日と、クリスマスと、新年元旦の3日だけです。これを見てもどれだけフィリピンの非カトリック化が進行しているかが分かります。聖母の無原罪の御宿りの祝日は、残念ながらその日は「国民の祝日」ではありませんが、フィリピン全国のカトリック校は全て休校となります。

 聖母の無原罪の御宿りはフィリピンにとって極めて重要な日です。何故なら、スペイン時代からフィリピンは聖母の無原罪の御宿りに奉献されているからです。より正確に言えば、聖母の無原罪の御宿りはスペインとポルトガルの第一守護者であるからです。フィリピンが革命によってスペインから離れ、カトリック教会を棄てましたが、教会はすぐに聖母の無原罪の御宿りがフィリピンの第一守護者であるとして宣言しました。

 フィリピンでは、国民の80%以上ともいわれる大多数がカトリック信者と言われています。そして大統領は「カトリック信者」と自称していますが、その大統領は例えば今年、大部分カトリック信者のはずの国民のために、ラマダンやスポーツ大会(シー・ゲーム)の日には「国民の祝日」を宣言しています。それにもかかわらず、12月8日は普通の日でした。

 フィリピンは、スペイン時代まではカトリックの国でした。しかしフリーメーソンのメンバーが引き起こしたフィリピン革命の後、公式に非カトリックの国となってしまいました。フィリピンの没落が始まったのはその時からでした。それは革命後のラテン・アメリカ諸国が、カトリック教会を棄てて建国しようとし始めた時から没落が始まったのとよく似ています。学生の信者さんたちが私にフィリピンの学校のことをよく話してくれます。フィリピンでは教師たちが授業中に天主を否定し、カトリック教会を攻撃するのが頻繁です。選挙の時は別ですが、少数派を除き、政治家はカトリック教会を侮辱するのが当然であるかのように口を開き、その手は賄賂で満ちている、と言って良いと思われます。カトリック教会から離れれば離れる程、フィリピンの悲惨は増していくようです。

 「普通の日」だったにもかかわらず、私たちの教会は本当に多くの人がミサ聖祭に与りました。その日は小雨が降っていたのですが、大部分が最後まで聖母の行列に与ってから帰路につきました。雨に濡れならがらも、聖母の無原罪の御宿りに、私たちの祈りを捧げました。フィリピンにおけるカトリック教会は、フィリピンを次のように聖母の無原罪の御宿りに奉献し、これを毎年更新するように定めています。(ご参考までに以下にその祈りを日本語、英語、タガログ語の順で掲載します。)


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天主の汚れ無き御母聖マリアにフィリピンを奉献する祈り

 汚れ無き童貞聖マリア、原罪の汚れなく宿り給いし天主の御母、人類の共贖者よ、遙か昔、十六世紀が聖福音の道を開くやいなや、御身はフィリピン諸島を所有し給えり。御身が絶え間なくわれらの祖国に無数の祝福をもたらし給うたことを謹んで認め、御身を「無原罪の御宿り」の称号の下にわれらの守護者と宣言した教会に従い奉る。

 御身は全て麗しく罪の汚れから全く免れたり。故に御身はフィリピンの家庭の息吹であり模範となるべき方なり。願わくはわが祖国より、地獄の蛇の放つ毒の実を滅ぼし給え。我が祖国の地を、誤謬と罪とが近づけないように閉ざされたキリスト教的諸美徳の楽園と変え給え。われらは、御身の御保護の下に、われらの家庭において夫婦相互の忠誠と、子供らのキリスト教的教育、労働を愛する心、さらにわららの隣人に対する憐れみの業の実践を実践し続けんと決心し奉る。特にここにいる、女性たちは、イエズス・キリストの代理者に従順たらんとし、御身により頼み、衣服を罪の道具に貶めた物質主義の汚らわしい手を、自分たちから取り除かんと約束し奉る。

 われらは教会当局の上に、また国家当局の上に、御身の祝福をこいねがい奉る。願わくは国内外にいるわれらの友と恩人らを祝福し給え。こい願わくは、天主の統率と聖父の摂理に協力し、フィリピンが世界中の自由諸国の内で占めるべき地位を成功裏に維持させる理想の高き指導者らをわれらに与え給え。

 願わくは信者および未信者の中でカトリック教会の確実な自由を与え、天にまします聖父の家に放蕩の子らが立ち戻るように援助し給え。悔悛の精神でわれらを満たし、天主のわれらに対する御怒りを遠ざけ給え。全ての国々にキリストの王国におけるキリストの平和を与え給え。願わくは、そのキリストに全ての誉れと栄光があらんことを。アメン。


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CONSECRATION OF THE PHILIPPINES TO THE IMMACULATE MOTHER OF GOD

Immaculate Virgin Mary, Mother of God, conceived without the stain of original sin, and Co-redemptrix of the human race, thou didst take possession of the Philippine Islands in the distant days when the sixteenth century had just opened the route of the Holy Gospel. We humbly wish to acknowledge the numberless benefits Thou hast unceasingly lavished upon our country, and thus obey the Church which has declared Thee our Patroness under the title of Thy Immaculate Conception.

Thou who art all beautiful and free from every stain of sin, must be the inspiration and model of the Filipino family. Banish from our country the poisonous fruits of the infernal serpent, and turn our land into a paradise of Christian virtues, closed to error and to sin. We resolve under Thy patronage to maintain in our homes the mutual fidelity between husband and wife, the Christian education of children, the love of labor and the practice of the works of mercy in behalf of our neighbor. Especially do the women here present, obedient to the Vicar of Jesus Christ, have recourse to Thee, and promise to remove far from them the defiling hand of materialism which has degraded the use of clothing into an incentive of sin.

We implore Thy blessings upon our ecclesiastical and civil authorities. Bless our friends and benefactors at home and abroad. Give us highminded superiors who will cooperate in God's government and paternal providence, and will successfully preserve the place the Philippines should occupy among the free nations of the world.

Grant us secure freedom for the Church among the faithful and the infidels, and assist the return of the prodigal children to the home of the Heavenly Father. Fill us with the spirit of penance, which may allay God's anger against us, and bestow upon all nations the peace of Christ in the kingdom of Christ, to Whom be all honor and glory. Amen.


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PAGHAHANDOG NG PILIPINAS SA KALINISLINISANG BIRHEN MARIA

Kabanal-banalang Birhen na di-nagkabahid ng anumang sala, Ina ng Diyos at Panginoon namin, na ipinaglihi nang hindi nabahiran ng kasalanang-mana, at ka-Manunubos ng sangkatauhan na minarapat ninyong ipailalim sa inyong pag-aampon ang Kapuluang Pliipinas bahagya pa lamang na ang ika-labing-anim na daang taon ay nagbubukas ng banal na landas sa Ebangelyo. Nais po naming kilalanin, ng lubos na kapakungbabaan, ang hindi mabibilang at walang tigil na mga biyaya na inyong ipinagkaloob sa aming bayan, at sa ganitong paraan ay sumunod sa Santa Iglesya na nagtanghal sa inyo na aming Pintakasi sa tanging karapatan ng kalinislinisang Paghlihi sa inyo.

Kayo na puspos sa kagandahan at ligtas sa anumang bahid ng kasalanan, ang nararapat maging diwa at uliran ng angkang Pihpino. Ilayo ninyo sa aming lupa ang mga bunga ng kahoy ng paraiso na may taglay na lason at gawin ninyong halamanan ng mga bulaklak ng kabanalang Kristiyano na pinid sa kamalian at malulupit na asal. Nais namin, sa ilalim ng inyong maka-Inang pagtangkilik, papanatilihin sa mga tahanan ang pagtatapatan ng mga mag-asawa at ang pagtuturo sa mga anak ng tuntuning Kristyano, ang pag-ibig sa pag-gawa, at sa pagkakawang-gawa sa kapwa tao. Sa isang katangian ang kababaihan sa mga naririto, mga masunurin sa Bikaryo ni Hesukristo, ay naninikluhod sa inyo, Oh Inang puspos ng kahinhinan! At nangangako na ilalayo sa kanila, ang rnga hilig na makalupa na nagbaba ng uri ng mga pananamit at ginawa na ito ay maging udyok sa pagkakasala.

Pagpalain ninyo ang aming mga maykapangyarihan sa Santa Iglesya at sa aming Pamahalaang-Pambansa. Pagpalain din ninyo ang aming niga kaibigan at ang aming mga tagabigay-pala dito at sa mga kaibayong bansa. Bigyan ninyo kami ng mga pinunong makatarungan, mga tapat na katulong sa Pamahalaan ng Diyos at ng Kamyang Maka-Amang Pagkakalinga, at ng sa ganito ay manatili sa nararapat na kalagayan ng Pilipinas sa gitna ng mga bansang malaya sa sangdaigdigan.

Gawin ninyo na magtamo ng kalayaang dalisay ang Iglesya Katolika sa piling ng mga kristiano at sa mga hindi binyagan, at manumbalik nawa ang mga alibughang anak niya, sa tahanan ng kanilang Ama sa langit. Itanim ninyo sa aming mga puso at kaluluwa ang hilig sa pagpepenitensya upang mapahupa ang galit ng Diyos sa amin, at ganoon din naman gawin ninyo na ang lahat ng mga bansa ay magtamo ng katahimikan ni Kristo sa kaharian ni Kristo na, sa Kaniya nawa idulot ang buong pag-ibig at kaluwalhatian, magpasawalang hanggan. Siya nawa.


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 無原罪の御宿りよ、フィリピン国民を憐れみ給え!
 無原罪の御宿りよ、フィリピンを守り給え!
 無原罪の御宿りよ、我らのために祈り給え!
 グァダルーペの聖母よ、我らのために祈り給え!


 ◎ 愛する兄弟姉妹の皆様、そしてこれから婚姻の秘蹟によって結ばれようと準備をしている兄弟姉妹よ、私たちは、「カトリック家族とその敵について」の続きを黙想しましょう。今回は (24)カトリック家族の敵: 酒酔い (その7 酒飲みは酒と共に、司祭の涙と将来の寡婦孤児の呪いと天主の怒りも共に飲む) をお届けします。どうぞ、祈りつつごゆっくりお読み下さい。

 聖ヨゼフ、我らのために祈り給え!

 天主様の祝福が豊かにありますように!

 トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


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カトリック家族とその敵について

----- これから婚姻の秘蹟によって
結ばれようとする兄弟姉妹に -----

(24)カトリック家族の敵: 酒酔い
 (その7 酒飲みは酒と共に、司祭の涙と将来の寡婦孤児の呪いと天主の怒りも共に飲む)

◆ 酒飲みは酒と共に、司祭の涙と将来の寡婦と孤児たちの呪いと天主の怒りも共に飲む

 さあ、飲みに行くがよい。「友情の酒盛り」なのだろう? あなたは友人を作るかもしれないが、天主を失うだろう。

 さあ、飲み給え。あなたは健康が弱いから飲むのだろう? あなたは働き過ぎだから気分転換が必要だ、その理由のために飲むのだろう。

 さあ、酒を買ってくるがよい。アルコール中毒と、そして遂には死をも一緒に買ってくるがよい。

 医者に聞いてみるがよい。化学者に聞いてみるがよい。リキュールの中にはどれほどの毒が含まれているかを教えてくれるだろう。

 さあ、酒を飲んでこう言うがよい。「私は体を損ねるつもりはなかった、ただ少し陽気になりたかっただけだ、悲しみと嫌なことを忘れたかっただけだ」と。

 さあ、飲んで、飲んで酔っぱらうがよい。あなたはその後、天主の怒りの杯を飲むことだろう。炎と硫黄を飲むことになるだろう。ヘビの毒と龍の苦い汁を飲むだろう。

 さあ、赤ちゃんの洗礼式だ。友を呼び、あどけない子供を囲んで酒を飲むがよい。

 さあ、親類の葬式だ。近所の人を呼び、酒を飲むがよい。

 さあ、今日は何々の記念日だ、酔いつぶれるまで酒を飲め。

 ただし、あなたは酒と一緒に、司祭の涙も飲むだろう。将来の寡婦と孤児たちの呪いも飲むだろう。天主の怒りも共に飲むだろう。

 さあ、行ってあなたの体を酒で満たすがよい。それと同時によくわきまえるがよい。地獄の永遠の火は、あなたが飲めば飲む程それを燃料にしてよく燃えるだろうということを。

 酒を酔っぱらいに「さあ、飲め、飲め」と売る人たちよ、あなたたちの店は地獄の玄関だ。あなたたちは、悪魔の客引きの要員だ。この酩酊の犯罪を薦め、励まし、おだてるものよ、あなたたちは永遠の審判者の前に立って、こう言うがよい。「彼らの血は、私たちと私たちの子孫の上に!」 あなたたちの受け取った金は、悲しみに沈んだ妻と空腹の子供たちの涙で濡れている。よく数えるがよい。

 もしもあなたが、酒飲みの癖から抜け出たのなら天主に感謝し、それに再び陥ることのないように気をつけなければならない。中毒にならないようにするのは、一度でも中毒になってそれから抜け出るよりも遙かに容易なことだ。  もしもあなたが、酒飲みの癖を付け始めたばかりなら、今すぐ止めなければならない。


◆ 耳を澄ましてよく聞け

 可哀相なあなたの妻の声を聞け。あなたは酔って、妻によく乱暴をはたらく。

 可哀相なあなたの子供たちの声を聞け。天主の司祭の声を聞け。司祭は、天主を愛するため、あなた自身の霊魂を愛するために、あなたに酒を放棄せよと懇願している。

 聖霊の声を聞け。聖霊はこう言う。「思い誤るな。酒飲みは、天主の国を嗣がない」と。

 あなたの救い主、イエズス・キリストの声を聞け。イエズス・キリストはあなたの霊魂のために十字架の上で苦しんで死なれた。その霊魂を滅ぼすな。

 イエズス・キリストは、33年間、あなたの霊魂を救うために断食をし、労働された。空腹と喉の渇きを忍ばれた。十字架の上での焼き尽くすような喉の渇きを苦しんだ。イエズス・キリストは酢と苦い汁を飲まされた。それらはみな、あなたの不節制の罪を償うためだった。

 イエズス・キリストが、そのためにそれほどまでに苦しんだあなたの霊魂をあなたはむざむざと滅ぼすのか? イエズス・キリストの苦しみを全て無にするのか? まだ時がある間に、自分を救え。


◆ 罪の償いをせよ

 あなたは罪を犯した。だからあなたは罪を償わなければならない。酒はもう飲むな。それを償いとして天主は受け入れてくださるだろう。

 あなたは大きな罪を犯した。あなたは永遠の終わりを知らない地獄の苦しみを受けるに相応しい身となった。酒を断て。それは辛い苦しいことかもしれない。しかし永遠の地獄の苦しみはそれよりも遙かに辛い苦しいことだ。

 酒を断てば断つ程、その期間が長ければ長い程、酒を手に付けないのが楽になる。良心の平和と天主の祝福とあなたの家庭の祈りは、あなたに力を与えるだろう。あなたは酒を飲みたいという不健康な望みに抵抗することができるようになるだろう。よく祈れ。秘蹟に頻繁に与れ。よき指導司祭を選べ。彼の忠告をよく聞き、それに従え。天主は、酒飲み専用の地獄の特別の苦しみから逃れるようにして下さるだろう。

 「思い誤るな。酒飲みは、天主の国を嗣がない。」

 この記事は、
外国語サイト リンク The Sinner's Return To God The Prodigal Son, By: Rev. Michael Mueller, Chapter 2 を参考にしました。

(つづく)