マニラのeそよ風

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第272号 2005/04/06

John Paul II

アヴェ・マリア!

兄弟姉妹の皆様、
 私たちの主イエズス・キリストの御復活のお喜びを申し上げます。

 まず、3月20日の福岡県西方沖において発生いたしました地震による被災者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧がなされますようお祈り申し上げます。ちょうどその日、佐賀から聖伝のミサに与りに来られていた方も、ご自宅が安全だったと伺い安心いたしました。

 それと同時に、4月2日午後9時37分(日本時間4月3日午前4時37分)に永遠の世界に行かれた、私たちのヨハネ・パウロ2世教皇様の御死去に哀悼の念を申し上げます。

 4月8日にはローマで追悼ミサが行われますが、ここ、ニューマニラの「勝利の聖母」教会では、私たちは昨4月5日に、教皇様のための歌ミサでレクイエム・ミサを執行しました。明日もそれが繰り返されます。昨日は、フィリピンのテレビ局であるGMAチャンネル7が来て、私たちの聖伝ミサの模様を実況中継しました。

 日本でも教皇様のためのレクイエム・ミサを聖伝のミサで捧げる予定です。大阪では4月15日(金)午後5時半から、東京では、4月18日(月)午前7時からです。兄弟姉妹の皆様のご参列をお願いいたします。

 さてヨハネ・パウロ2世教皇様が御死去に際し、聖ピオ十世会総長からの報道発表がありましたので、兄弟姉妹の皆様にお知らせいたします。




―― 報 道 発 表 ――

FRATERNITÉ SACERDOTALE
SAINT PIE X
Schwandegg
CH 6313 MENZINGEN
TEL [41] 41 757.10.50
FAX [41] 41 757.10.55

メンツィンゲンにて
2005年4月2日復活の土曜日

 聖ピオ十世会総長及びその2名の補佐は、同会のすべての会員、司教、司祭、修道士、修道女、更に信徒と共に、ヨハネ・パウロ2世教皇聖下がお亡くなりになったと知り、普遍教会の祈りに一致します。私たちは教皇様の御霊魂のために天主なる聖父の憐れみと聖母マリアの御取り次ぎを祈ります。

 聖ピオ十世会のそれぞれの修道院では、教皇様の霊魂の安息のために追悼ミサが捧げられます。 ルフェーブル大司教によって創立された聖ピオ十世会は、生命の保護のためにカルロ・ヴォイティワが果たした戦いと、倫理の分野における彼の努力に賞賛の拍手を送ります。しかしながら、聖ピオ十世会はヨハネ・パウロ2世がエキュメニズムに向けて疲れることを知らずになしていた努力、信仰と真理の防御を弱めることにつながったこの努力には、常に反対していたということを繰り返して言う義務があると思います。

 将来の教皇様を待ち受けている仕事が超人間的であることを聖ピオ十世会はよく分かっているので、教皇選挙人である枢機卿たちを聖霊が照らし給うことを祈ります。聖ピオ十世会は、新しいキリストの代理者がしっかりとした手で教会の舵を取ることができるように、そして第2バチカン公会議以後に引き起こされた損害、つまり典礼の一致と信仰の一致が瓦解し教義上の誤謬が全聖職者達の間に広がっていることを修復することができることを期待します。

 私たちは、このことを待ち望み期待しますが、今は永遠の世界に入って行かれた教皇様のために祈りをする時です。

ベルナール・フレー司教
聖ピオ十世会総長