マニラのeそよ風

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第147号 2003/05/23


Via veniendi ad Christum est appropinquare ad illam.
キリストに至る道はマリアに近づくことだ.

アヴェ・マリア!

兄弟の皆様、
 今日も「童貞聖マリアに対するまことの信心」の続きをお読み下さい。


童貞聖マリアに対するまことの信心


22. 至聖三位一体の三つのペルソナがイエズス・キリストの御托身の時、すなわち最初の来臨の時、取った態度を、そのまま毎日、目に見えない仕方で、聖なる教会の中で三位一体は取り続け給い、世の終わりまで、イエズス・キリストの再臨においてまで継続される。


23. 天主である聖父は、全ての水を一箇所に集めて、これを「海」と名づけた。そしてご自分の全ての恩寵を一箇所に集めて、これを「マリア」と呼んだ。この偉大な天主は、高価な宝、極めて豊かな店を持っておられ、その内部には、全ての美しいもの、全ての光りかがやくもの、全ての稀少で価値のある宝自分の御ひとり子までを所蔵している。この計り知れない宝倉とは、マリア以外の誰でもない。聖人たちはこのマリアを「主の宝」と呼び、この宝倉の満ちあふれから人々は豊かになる。


24. 天主である聖子は、ご自分の母マリアに、ご自身の生と死によって勝ち得た全てを、すなわち無限の功徳と賛嘆すべき善徳を全て与えた。聖父が聖子に相続として与えた全ての宝の保管者としてマリアを指名した。だからキリストは、その功徳を神秘体の各成員に適応させ、また自分の善徳を伝え、その恩寵をキリストの神秘体の各成員に分配されるのは、マリアを通してである。マリアは、キリストの神秘的な運河であり、水道である。それを通してキリストは御憐れみをゆっくりそして豊富に伝える。


25. 天主である聖霊は、ご自分の忠実な妻マリアに、ご自身のいい尽せぬ賜物を伝え、ご自分がもっている全ての賜物の分配者として、マリアを選ばれた。その結果、マリアは聖霊の全ての賜物と恩寵とを、自分が望む人に、望むだけ、望むように、望む時に、分配する。聖霊は、マリアの童貞の手を通さないでは、ご自分のどんな天的な賜物も、人々に与えない。なぜならこれが天主の御旨であり、天主は私たちが全てマリアを通して持つことをお望みになったからだ。こうして一生を通じて、ご自身の深い謙遜によって、無の底まで、貧しくなり卑しめられ、隠されておられたマリアが、天主によって富まされ、高められ、栄誉受けるからである。これが教会と聖なる教父たちの見解である。


(第一章 「私たちがいとも聖なる童貞への信心を持つ必要性」、第三節 「天主は人間聖化のみわざにおいてマリアを使おうと望まれる」第一項 「三位一体の三つのペルソナは、教会の中でマリアに対してどのような態度をとっているか」より)


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